《第29話》
(前半より続き)
私はこの頃、恐ろしいまでに強固な自己を確立していた。
今、思い返してみても、当時の自分は神憑っていた。
というか、一歩間違えば、気が狂っていたのではないか?と思うぐらいだった。
自分がトップの業績を収めることに、何の疑いも湧き上がらないぐらいに強烈な自己暗示をかけ、鮮明なイメージを持っていた。
この頃、私は誰からともなく『信念の男』と呼ばれるようになっていた。
《第29話》
(前半より続き)
私はこの頃、恐ろしいまでに強固な自己を確立していた。
今、思い返してみても、当時の自分は神憑っていた。
というか、一歩間違えば、気が狂っていたのではないか?と思うぐらいだった。
自分がトップの業績を収めることに、何の疑いも湧き上がらないぐらいに強烈な自己暗示をかけ、鮮明なイメージを持っていた。
この頃、私は誰からともなく『信念の男』と呼ばれるようになっていた。
《第28話》
北野本部長から、営業マインドの基本を徹底的に教えてもらったあの頃。
正直に言うと、ここから約2年間の記録というものがほとんど残っていない。
実は高校時代から、ほぼ毎日のように付けていた私の日記は、この頃、プツリと途絶えている。
なぜ、この時期だけポッカリと、日記やその他の記録が残されていないのか。
それは多分、この時期はあまりに充実していて、自分の心に真剣に対峙する必要性を感じなかったのではないかと思う。