田久保剛です。
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Q.「今ここ」に意識を向けなきゃ、
と思ってもすぐに未来の心配に意識が行ってしまいます。
治す方法はありますか?
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私のトークイベントで頂いたという質問への回答です。
自分の意識の動きに気付く
A.なおす方法はあります。
実は、この質問をしていただいている時点で、既にその偉大なる一歩はクリアされています。
「自分の癖に気付く」ということがすごく大事なのです。
これがポイントの一つです。
「自分は、ついつい「今」のことから、未来の心配に意識が向いちゃう癖があるんだな…」
というように、自分の癖を認識しておくと、そうなった瞬間に気付きやすいのです。
なるべく、その状態に早めに気付く、ということです。
もう一つは、「うわ〜また心配してるよ…」と、自分を責めたりしない事です。
ジャッジ(判断)をするのではなくて、
「あ、未来の事を不安に思っているな…」
と、第三者のように見るだけでいいのです。
ものごとを修正するとは、曲がっていることに気付いて、気付いたらあとは、方向を直す、ということなのです。
「今日のことだけに意識を向けていればいいじゃないか…」
と、修正するだけでいいのです。
そしてこれを、とにかく繰り返すのです。
繰り返し修正することの真意
そもそも、私たち人間は、“つい未来に意識が向いたり、過去に意識が向いてしまうこと”をきっかけにし、その経験を通して様々な気付きを得て、霊性を高めたり、必要な学びをしています。
ですから、そのように繰り返している自分自身を、どちらかというと肯定してあげた方がいいのです。
「ああ、こうして必要な学びをしているんだな…」
これを、とにかく1000回ズレたら1000回戻す、という感じで、地道にやり続けます。
ちなみに、そういう状態は私にも普通にあります。
「ああ、また先の事を心配しすぎちゃっているな」とか…
ただ、以前の自分と比較して、何が進化しているかというと、その自分をあまり責めなくなりました。
「ああ、戻せばいいんだ」という感じです。
何の為の性質なのかを理解する
このことは、ネガティブな意味で捉えて頂きたくないのですが、良い意味で諦めて欲しいのです。
そういう状態は、一生続きますから(笑)
先ほども言ったように、人間として生きている間は、そのような性質があることで、気付きを得て、霊的なことを高めているのであって、
もし、もう一切「今」にしか意識のフォーカスが合わず、何にも囚われず、どこにもブレないという精神状態になったら、ある意味では、もうこの次元では、学ぶべき事を学び切った…という状態なのかもしれないのです。
上の方から、「よくやったね、学び切ったね、じゃあ次の次元にいきましょう…」という召集がかかるかもしれません(^_^;
そうなったら、肉体を離れちゃう… という事をいいたいのではなくて、我々がここで肉体を表現している以上は、そういった性質は、心臓が動いたり、血液が流れたり、呼吸をしたり、食事をするのと同じようなものなのだ、という事です。
つまり、「つい未来の事を心配しちゃう、ついつい過去の事を悔やんじゃう」という意識の動きそのものは、責めるべきものではなく、むしろその性質があるから、その揺れ幅を通して学びができる、という捉え方をして頂いた方がいいのです。
このような真理の情報をお伝えする側の立場の私も、つい過去や未来に意識が向くことはあります。
でも、「その性質がなくなれば良いな」とは思わないのです。
確かに以前は、「ブレない(動じない)自分に、ならなきゃいけないかな… 」って思っていた事もあります。
しかし今は、「そうでなければ気づけないことがある」と思っています。
つい、心配事に意識が向いたとき、一瞬は「ああ、ダメだな」とは今でも思うことはありますが、そのすぐ後に、「あ、ダメじゃないんだ…今に向き合えばいいんだな」と思えます。
「今ではないところ」に意識が向いてしまうという対極の経験があるからこそ、「今に向き合う」と言う事の大切さを、より実感することにも繋がるのです。
この世界は、相対によって認識を浮き彫りにさせる、対極に映し出すことによって自覚する、という次元なので、意識が未来に向いたり、過去に向いてもいいのです。
未来の心配や、過去の失敗に意識が向きすぎると、妄想が膨らんで自分が苦しくなってくるので、最終的には、「今」にフォーカスチェンジせざるを得なくなってきます。
ただ、こうした知識を持っていると、追い込まれすぎる前に、「ああ、そうだったな…」と、自分で気付いて、戻すことができる。
大きな揺れ幅を経験することが少なくなっていき、最低限の揺れ幅のパワーだけで、必要な気付きを得られるようになっていくのです。
まとめと「今ここ」の正しい理解
こうした仕組みの知識をテクニックとして整理すると、「気付く」→「俯瞰して、責めない」→「修正」ということ。
そして、この「修正」つまり、「フォーカスチェンジ」の正しい理解も必要です。
フォーカスチェンジとは、自我意識に囚われていた自分から、より全体意識、普遍意識の方向に意識のフォーカスを合わせ直す、ということです。
ちなみに、私が皆さん言い伝えしている瞑想法は、まさにこの論理を応用して、心が乱れたり、雑念に苛まれた状態からでも、言葉やイメージの力で能動的に普遍意識、つまり「今ここ」にフォーカスチェンジする具体的な方法です。
「今ここ」とは、全体意識、普遍意識と同義なのです。
普遍意識は、そこからズレることで自らを体験する仕組み(相対の世界)を創り出したのです。
つまり、「今ここ」から意識がズレることは、その仕組みを通して、普遍意識が自覚に至る、つまり、「今ここ」を体験することなのです。つまり、我々が、この次元で必要な「霊的向上」と「魂の成長」をして、普遍意識を悟るために携えた、必要な機能、性質である事を正しく理解するのです。
だから、それがなくなっちゃう事の方が、心配した方がいいと思います。
ただし、「ズレっぱなし・心配しっぱなし」だと、自分がどんどん苦しくなってしまいますので、この記事を参考にして理解を深め、実践してみてください。
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講師:田久保剛
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