心配を手放し天に「全託」する在り方

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田久保剛/CTPeak

私たち人間の多くの心には、未来に対して、心配や不安、恐怖などのネガティブ感情が湧き上がります。

しかし、このネガティブ感情が、“本来は完全なる調和に向かう流れを阻害している”つまり、自分自身で心配した未来の実現に加担している、とも言える仕組み、真理は、見えない世界での動き故に見落とされがちです。

この心配などのネガティブ想念を手放して、天(神・普遍意識)に「全託」する在り方について、田久保剛のトークイベントの講話をご紹介します。

「全託」「他力」の本当の意味

結局、私たちは、心配、不安、恐怖ということを思う生き物である反面、その思いが、本来は完全にスムーズにいくはずのものにブレーキをかけているに過ぎないということです。

不安や恐怖は出てきますから、出てくることはいいのですが、それに早めに気づくことが大事です。

「あ、また不安に思っているぞ」「また心配しているぞ」「また要らぬ、これどうなるかしら…ってことを案じている自分がいるぞ」ということに気づいたら「託す」ということです。

「ちゃんと天が完璧に采配してくれているから・・・」ここで終わらせてはダメですよ。それだと何もしない人になっちゃいますから。続けて、「・・・私がこの次元でやるべきことに集中して努力しよう」、こうした捉え方が大事です。

「全託」の本当の意味、「他力」の本当の意味です。

(宇宙)全体の中で、私たちが与えられている自分の担当場所と担当以外の場所で、この大いなる力(全体、普遍意識)がやってくれていることに対して、「ちゃんとやってくれていますか」とか、「私、ちゃんと上手くいきますでしょうか」とか、いちいち心配とか不安とかするのはそもそも失礼なことなのです。自分の視点からは見えないのですから。

たとえば、専門家がやっている事に対し、素人が横から見て、「ちゃんとやってくれてる?」って心配するようなもので、専門家からすれば「やってるから黙ってろ」って、そういう場面がありますが、それに似ている感じです。

その代わり、「黙って何もしないで眠ってろ」と言われているのではなくて、

「心配しないで、あなたのいる場所の目の前のことをやって下さい。こっちはこっちでちゃんと完璧なことをやっておくから」

というように、大いなる力が、ちゃんと完璧にやってくれているから、そこに対して「託す」。「全託」というのはそういう意味です。

心配しないでやることやれ

私たちの「心配」や「不安」が何をしているかというと、“妨害電波”になってしまっているのです。

この地上にいる私たちが、「心配」や「不安」というネガティブ想念のバリアを張ってしまって、せっかく、天の領域で完璧なことをしているのに、歪曲されてしまうのです。

妨害電波を我々が勝手に放ってしまうから、天からすれば「おい邪魔するな」という感じで、天の意図が地上に顕現する過程で、少し歪曲されたものとして現象化されてしまうのです。

だから私たちはなるべく、不安とか心配といったネガティブ想念は、分離意識を持っているから出てしまうものですが、しかし、そのことに早く気付く事です。「あ、また出してるな」と。それに対し、「いいよ、いいよ」ってぐらいに優しく受け止めてあげる。

そして「今日、私は何するんだっけ?」「今日、目の前に誰がいる?」「今日、目の前に何が起きてる?」という風に、今、あなたが与えられたこの現実の今やるべき事に対してきちっと向き合っていく。

そうすると上(霊的領域の存在)は安心して、上での働きをするのです。

田久保剛/CTPeak

でも、我々が色々なちょっとズレた行動をしていると、特に私たち物質存在に近い(物理空間的な意味での捉え方をしていただきたくないのですが)霊的領域にいる様々な担当者たちが、本当は霊的領域に於ける仕事にエネルギーを割きたいのに、私たちがズレてしまうと、「おい、そっちじゃないだろ、こっちだろ」という修正に、余計な仕事にエネルギーを割かせてしまうのです。

そうすると、全体的な計画が成就しにくくなってしまうのです。

だから、私たちは、上の方々の仕事の邪魔をしない事です。

地上にいる私たちは、ただ安心して、私たちの目の前に示された仕事(現実に起きていること)に集中さえしていれば、霊的領域の存在には負担をかけずに、全体の計画がスムーズに成就されていく、ということです。

だから、

「心配しないでやることやれ」

というのが私たちに対する一つのメッセージです。あれこれ心配しない事です。

もっと言えば、心配しても、「ああ、私また心配しちゃった。ダメだな」ではなくて、客観的に「また心配している自分がいるな」と捉え、「今日は何をやるんだったっけ」と、自分の仕事、行為に戻せばいいのです。

自分の担当以外は「託す」という姿勢です。

神に一歩先を歩いてもらう

私たちは、神の道(真理を悟る)に行きたいのなら、神の道標に沿って行かなければいけない訳です。

でも私たちの多くは、自我(エゴ・分離意識)を前面に出して、「俺たちが先に行くんだ」ってやってしまうから、「この先どうなるんだろう」って心配が出てくる訳です。

神様に先に歩いてもらえば心配なんて要らないのです。

「ああ、そっちですね、はい」「ああ、そっちですか、はい」「あ、こういうことですね、はい」「あ、今度これをやっておくんですね、はい」で良いのです。

実はこれは、真理のマントラ(真理に意識を合わせる言葉の道具)と同じ意味です。

マントラで有名なのは、「アウム・ナマハ・シヴァイ」。「アウム(オーム)」は、大宇宙の原初の響きです。「ナマハ」というのは「帰依します」という意味です。「託します」「私は平伏します」という意味です。「シヴァイ」は神様のことです。

ですから、「アウム・ナマハ・シヴァイ」というのは、この大いなる大宇宙、神に、全てを託します、手放します、帰依します…敢えて翻訳すると、そういう意味です。

田久保剛/CTPeak

色々なマントラというのは、それが様々な形で変形されているものが多くて、「大いなるものに私は平伏します、帰依します、手放します、託します」という意味です。

イエス(キリスト)の、私がすごく好きな言葉に、「私は神に至る道を歩みたい。だから私は一歩退いて、神に先に歩いてもらう」という主旨のものがあります。

これは正に、「アウム・ナマハ・シヴァイ」と同じ意味と捉えています。

「神に一歩先を歩いてもらう」ということです。

つまり、余計なことを心配しない、ということです。

やるべきことをやって面倒を見てもらう

「この先、どうなるだろうか」・・・特に物質的なレベルではお金が必要です。それから色々な社会的にやらなければいけないことがあります。

その辺の事情は、上の方々は分かっているです。つまり、本来、必要な事は面倒を見てくれます。(邪魔しないで)やるべきことをやっていれば、ですが。

やるべきことをやってないと、その事を気付かせる等、やるべき事に導く為にも労力を割かなければならないので、上の方からすれば、

「なんだ、せっかくあなたにはこれだけの用意があったのに、あなたが余計なことをするから、これだけしか用意出来なかったじゃないか…」

ということが示されたりする場合もあります。

だから、あまり物質的な面での不足感に囚われ過ぎない方がいいです。心配し過ぎない方がいいのです。

「大丈夫かしら…このまま、この制度のまま行くと将来お金がもらえなくなるんじゃないかしら」
「こういうことになったら食べていけないんじゃないかしら」
「でも、もし失敗したらどうなの?」
「もし、こういうことがあったらどうなるの?」

等々、

そういうことに囚われずに、今、今日、やるべきことにきちんと向き合って行為を積み重ねていけば、実は一番良い流れが起きやすい。

つまり、一番良い流れに対して、遅れや歪みを出しているのも私たちだってことです。

私たちの次元以外のところは、「大いなるものに信頼して委ねる」「託す」という、こういった姿勢はすごく大切です。

心配した自分は責めないで、それをきっかけにして、今日やるべき行為、行動にシフトチェンジして、淡々とやっていくのです。

この「心配を手放し天に全託する」在り方は、私たちがこの地上でやるべきことを知る上で、すごく日常的にも生かせます。つい忘れてしまっても、すぐこのことを思い出していくと、全体の完全な流れがスムーズに働いていくと思います。

田久保剛/CTPeak


 

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田久保剛/葦原瑞穂


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●東京・練馬

【第73回】 2019年 3月3日(日) 13:30~16:00
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●大阪

【第76回】 2019年 4月26日(金)18:30~20:30

(場所の詳細はお申込者へ詳細情報をお伝えします)
参加費:[早割]3,000円(税込・事前振込)
     [当日]3,500円(税込・当日会場払い)
講師:田久保剛

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