「総てが仏で在るなら、この自分もまた仏で在り、すでに自分が仏そのもので在るならば、修行によって仏に成る等ということはないはずだ。ならば、なぜ修行をする必要があるのか」(道元)
この道元の問いから始まり、悟り体験に至る真の意味を、
『黎明』第4章「人間〜HUMAN BEING〜」
で田久保剛が解説した勉強会ビデオから特別抜粋。
00:00 修行中の「人間」とは何か
01:07 すべてが「仏」ならなぜ修行するのか?
04:08 正法眼蔵弁道話「丙丁童子きたりて火を求むるに似たり」
07:38 真理を悟るのは「誰」なのか?
目次
重要ポイント整理
● すべてのものが仏である
仏教では、「すべてのものが仏である」と説かれています。ここでいう「仏」とは、普遍意識・生命の表現そのものを指します。目の前に見えるもの、見えないもの、そういった区分けはなく、この世界のすべてが普遍意識の表現なのです。
● 道元の根源的な疑問
曹洞宗の開祖である道元は、若い頃にこの教えを学んでこう疑問を持ちました。「もともとみんなが仏であるならば、なぜ修行をしなければならないのか?」この問いに対して、どの先生も納得のいく答えを返してくれませんでした。
● 道元が自らの悟りを語らなかった理由
道元は、自分の悟りの体験については語りませんでした。
その理由…
・悟りとは極めて個人的な体験である
・その人にとってのみ意味がある
・悟っていない人には文字や言葉としてしか伝わらない
・悟っている人には伝える必要はない
● 「丙丁童子きたりて火を求むるに似たり」の逸話
正法眼蔵弁道話の中で、若い修行僧・即公が登場します。彼は前の先生から「修行中の人間とは、丙丁童子(火の神)が火を求めるようなものだ」という言葉を教わり、「これで悟った」と思っていました。
火の神が火を求める—つまり「自分自身を持って自分自身を求めることが修行だ」と理解したのです。しかし新しい先生・法眼は、「お前は何も分かっていない」と言いました。
怒って寺を去ろうとした即公でしたが、思い直して戻り、もう一度同じ質問をしました。すると法眼は、まったく同じ言葉を返したのです。「丙丁童子きたりて火を求むるに似たり」と。この瞬間、即公は悟ったのです。
● 何が変わったのか—「自分」の意味の転換
言葉は同じでした。しかし、即公の理解が根本的に変わったのです。
最初の理解では、「自分」とは個人としての自我、個人としての即公を指していました。つまり、「個人が自分自身を求める」という解釈だったのです。
しかし悟った後の理解では、「自分」とは普遍意識そのもの、大いなる自己、天地の生命、宇宙そのもの、神そのものを指していました。つまり、「普遍意識そのものが、自分自身を認識するために修行している」という理解に至ったのです。
● 修行の真の意味
宇宙そのもの、神そのものが、自分自身を認識するために現象界に形をとって現れてきたもの—それが修行中の人間の姿なのです。
神様が、普遍意識が、自分自身を認識するために、この現象界という世界を創り出し、物質次元では肉体という媒体を通して人間を表現し、いろんな体験・経験をしている—これが人間であり、修行の本質なのです。
つまり、「私たちが修行しなければならない」のではありません。神が私たち一人ひとりの表現を通して創造活動をしている、自分自身を認識するための働きをしているということなのです。修行とは、宇宙全体の偉大なる創造活動と一致する営みなのです。
● 主語転換という実践的視点
人生にはいろいろなことがあります。辛いこと、大変なこと、困ったこと…そんな時、「私がこれを経験している」ではなく、「神が私を通してこの経験をしているんだな」と主語を転換するのです。
これは自分の努力不足や間違いを責任転嫁するために使うのではありません。自分としてできる最大限のことを考える必要はあります。しかし、それでも避けがたい状況がある時、この視点の転換によって、全く違う意味が見えてくるのです。
この記事の動画はそのほんの一部です。
ご興味がありましたら、是非「完全版」を下記よりお求めください。
「『黎明』オンライン勉強会」バックナンバービデオ
「『黎明』オンライン勉強会」
「田久保剛・『黎明』実践メッセージ」カード
『黎明』研究家を自称する田久保が、膨大な情報量である『黎明』の中でも、最重要と考える「実践メッセージ」を一言にまとめ、31枚のカードにしてまとめたものです。
カレンダーのように1枚ずつめくってご利用いただくことも出来ますし、直感的に選んだ1枚を、その日の必要なメッセージとしてご利用いただくことも出来ます。
カードには、各メッセージの意味と、参考となる『黎明』の引用箇所を記載していますので、メッセージカードをもとに、書棚に眠りがちな『黎明』を、改めて読み返すきっかけにもなります。
●『黎明』葦原瑞穂があなたの自宅で語りかける!
『人類意識の夜明け・オンライン特別セミナー』
〜「黎明」著者・葦原瑞穂の講話録音と田久保剛の解釈から学ぶオンライン・セミナー〜
「Zoom」利用によるインターネット・ビデオ会議形式





