田久保剛です。
「魂の設定」の真相を思い出して、人生に生かすためのもう一つのポイントを、私は自分の意識の深奥（普遍意識）への問いかけによって見出しました。
その問いかけとは、「“本当の望み”は何か？」「本当にやりたいことは何なのか？」「どんな時が幸せで、どんな時に喜びを感じていたんだろう…」です。
どんな時が幸せなのか
私が、仕事上で行き詰まりを感じて、気分も落ち込み気味だったある時のことです。
何か大切な事を忘れてしまっているのではないか…と思い立ち、原点に立ち返る意味で、
「俺は一体、何を本当にやりたいんだ…」
「本当に望んでいる事って何なんだ…」
そう問いかけながら瞑想状態に入り、意識を現実的な興味対象に次々と移していきました。
過去も、こうした節目節目で問いかけ、ふとした瞬間にインスピレーションやアイデアが湧き上がると同時に活力も溢れだし、その実行が一気に状況を変える経験を重ねてきたのですが、この時は違いました。
いろんな仕事の状態や生活状態、物や、人からの評価やステータスや、お金など、三次元的な、現世的な興味対象に意識を向けても、あまり心が動かない…
そりゃ、多くの人から喜ばれる良い仕事はしたいし、お金は多いに越したことはないし、良い生活が出来る事は喜ばしいことだし、それを否定している訳ではないのですが、それらが、その時の気分を晴らすようなパワーを持っていないのです…
そして、困り果てて、
「一体、どんな時が幸せで、どんな事に喜びを感じていたんだろう…」
そう問いかけ直すと、いわゆる一般的なイメージの、幸せや喜びの出来事と言うよりも、どちらかというと、大変だったり、苦境だったり、壁にぶち当たったり… そんな逆境に直面した出来事ばかりが思い出されてくるのです(^_^;
（ちなみに、一般的なイメージの、幸せや喜びの出来事も、もちろんたくさんありましたよ、念のため…）
一瞬、何なんだ？？ って、自分のネガティブイメージに対し怪訝に感じたのですが、その次の瞬間にわかったのです！
「ああ、そうか！ 俺は、“魂の成長”が喜びなんだ！“霊的向上”を感じているときが、幸せなんだ！」
魂の設定の「本当の望み」はエゴで隠されている
そう実感したと同時に、一気に歓喜のエネルギーが意識の深奥から全身の細胞に湧き上がって、まさに、真っ暗闇に光が差し込むが如く、その落ち込み気味の気分が晴れ渡ってしまったのです。
つまり、仕事上で行き詰まりを感じているその時の自分の状況こそ、そのことを通して得られる「魂の成長」、霊性を高めるチャンスである真実に気付いたのです。
「魂の成長」「霊的向上」を遂げるには、どちらかというと、平坦で平穏な状況よりも、現象的には困難と思われる状況に向きあう経験を通した方が得やすいと言う事は、前回の記事にも書きました。
その時の、私が忘れかけていた大切な事は、魂レベルでの、「本当の望み」「本当にやりたいこと」だったのです。
この現象世界で、何かを手に入れるとか、何かを達成する…それはそれで、とても貴い素晴らしい事だけれども、私が魂レベルで本当に望んでいたことは、そういった現象世界の経験を通して、魂を成長させることだったのです。
それこそが、生まれる前に決めて来たこと、「魂の設定」だったんだと確信したのです。
具体的に何を設定してきたかなんて、そんなものはどうでもいい。それは後で明確になる時が来る。
それよりも、人生に巻き起こる、様々な事の多くが、「魂の成長」という、魂が望んでいたことを遂げるために最適なことが、設定に基づいて完璧に起きているんだ…
この気付きを得た興奮は、しばらく冷めやまない状態でした。
前回の記事でも書いた、自分の霊的成長を担当する、高次の霊的存在と一緒に「魂を設定」をしている段階の意識は、エゴが極めて少ない、より全体の望み、方向に沿った、純粋な意識状態です。
その時に、自分で決めた、純粋な魂レベルで望んでいたことこそ、最もパワフルな「望み」であり、「やりたいこと」なのです。
しかし、この世界に生まれて、徐々にエゴが強くなり、現世的な外的価値の影響を受け、振り回されていくうちに、忘れていってしまった「望み」なのかもしれません。
天から尊重されるあなたの魂の望み
しかし、「魂の設定」の時に望んでいたことは、自分の魂のみならず、高次の意識存在を始め、普遍意識、つまり神の望みと一致していることなのです。
その望みは、天、つまり全体から尊重される望みです。
だから、それを思い出したとき、魂の深奥から震えるような歓喜が湧き上がったのだと私は思います。まさに、「大いなる本当の自分」と深い意識レベルで共鳴したのだと思うのです。
そして、その望みを叶えることは、天（普遍意識）が、そしてあらゆる高次の霊的存在が全力で応援してくれるものなんだと私は確信しています。
普遍意識が、我々の魂の個々の表現に望む事は、魂の霊的進化と全体への役割を果たすことだからです。
本当は、自分の深い所で識っていて、覚えている、自分の魂の記憶を呼び覚ますように、
「私は一体、何を本当にやりたいんだ…」
「本当に望んでいる事って何なんだ…」
「一体、どんな時が幸せで、どんな事に喜びを感じていたんだろう…」
そう問いかけてみて、自分の魂の深奥に静かに耳を傾けてみる…
「魂の設定」の真相は、そんなことから見えてくるかもしれません。
この経験は、私が経験を通して感じ取り、見出した「魂の設定」の真相と、「本当の望み」「ほんとうにやりたいこと」の真理ですが、
何かに行き詰まったり、自分を見失ったり、生き方、人生に価値を見いだせないと感じて落ち込んでしまうような状態の時、その光明を見出す参考にして頂ければ幸いです。
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