《第16話》
上司や先輩からの極端に愛情溢れるしごきに耐え、努力と根性の日々を送る毎日。
それなのに、成績はなかなか芽が出なかった。
全く売れなかった訳ではない。時に、それなりの数字を出しそうになったこともあった。
しかし、その会社における、実績と呼べる様な目標達成のラインにはほど遠かった。
《第16話》
上司や先輩からの極端に愛情溢れるしごきに耐え、努力と根性の日々を送る毎日。
それなのに、成績はなかなか芽が出なかった。
全く売れなかった訳ではない。時に、それなりの数字を出しそうになったこともあった。
しかし、その会社における、実績と呼べる様な目標達成のラインにはほど遠かった。
私は若い頃、「わかっちゃいるのに、なかなか行動できない自分」を恨めしく思い、
「やる気」「モチベーション」
を上げるにはどうしたらいいのか…
という事に関心を持ち、そのようなスキルを勉強しまくりました。
そういったスキルの中には有効なものもありますが、ある一定期間は「やる気」が出ても、気が付くと元の自分に戻っていました。
永続的で力強い「やる気」「モチベーション」はどうしたら身につくでしょうか。
田久保剛の体験によって実感した「真のやる気」についてお伝えします。
《第15話》
ビギナーズラックで新人一番乗りを果たした後、同期がどんどんと売り上げを伸ばす中、頑張っているのに一向に売れない日々が続いた。
以前の無線機メーカーにいた頃のように、さぼっていたから売れなかったのではない。
それどころか、朝から晩まで電話をかけ、休みの日も出勤して、かなり真面目にやっていた。
ここで私がなかなか成績を上げられなかったことは、実は後に、大きな意味を持つのだが、その時は当然、そんな先のことなど分からない。
頑張っているのに報われない……
そんな日々が続いた。
《第14話》
ここから先しばらくは、私自身の「成功哲学」や「営業」の世界でのストーリーが中心となるのだが、その時代のストーリーに入る前に、前置きさせていただきたいことがある。
以前にも書いたが、「心」「精神」という無限の世界を、「言葉」という有限のツールで表現することは、とても難しい。
表面に書かれた文字だけをそのまま読むと、まるで矛盾しているように見えてしまうことも度々ある。
【『自分探しの旅』を初めから読む】
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「あしたのジョー」のビデオの再生ボタンを繰り返し押さずにはいられない私の行為は、まさに「依存」そのものである。
少し前、コラムの第1回のトピックに、「依存から自立へ」というテーマを掲げた。
(あの記事もそういえば、アニメが主題だった…笑)
ここで、「あれ?田久保さんは、もう依存はしないんじゃなかったの?」という疑問の声が聞こえてきそうだ。
誤解を恐れず、私は申し上げたい。
私は、今でも依存だらけである。
ただしこの依存は、何か特別な人やものに人生を預け、自立を放棄してそこに完全に寄りかかることとは、本質的に違う。
【『自分探しの旅』を初めから読む】
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そして、その連載から50年が経った2018年、「あしたのジョー・連載開始50周年記念」として、様々な企画イベントが催され盛り上がっている。
《第13話》
悔しさと諦めの中で買った一冊の就職情報誌。
その号では、たまたま営業職特集が掲載されていた。
そもそも内向的で、(当時は)口べたで、引っ込み思案な自分が、営業なんて考えられなかったが、一つの求人広告に目を奪われた。
それは、今、まさに自分が商品に惚れ込み、代理店権利を得たものの売り方がわからない、あの「能力開発教材」の販売元の、社員募集の記事だったのだ。
《第12話》
部屋に積まれた数百枚のチラシ・・・
能力開発教材の代理店販売権利を買ったはいいが、営業など、まともにやった事がない。
担当者に相談したら「駅前でチラシを配るといい」と言われて、ほどなくチラシが送られて来たのだ。
チラシの入ったダンボールを見て見ぬふりをして、出来ない言い訳ばかりをしていた。
よく、「“自分軸”を持ちましょう」と言われています。
私はあまり「自分軸」という表現は使いませんが、私が高校生の頃、悩み、迷い多き自分を変えたいと思っていた時、直感的に、
「きっと自分には中心があるはずだ」
「心の中にコアがあるはずだ」
というフレーズが内面から湧き上がり、それを見つけようと大きな書店に駆け込んだのが、そもそもの真理探究の始まりでした。(このことは、田久保剛の『自分探しの旅』で詳しくお話ししています)
今思えば、まさにこの時、自分の内面から湧き上がった衝動は、自分の中心に在る、大いなる意識からきたものだとわかります。
さて、この“自分軸”とは、どう定めて行けば良いのでしょうか。
《第11話》
社会人3年目を迎えた春。
他にやりたい仕事や転職先が見つかって、会社を辞めた訳ではなく、
とにかく会社勤めの毎日から逃げ出し、好きな時に寝て起きて、欲しいものを欲しいだけ買う…
そんな経済的自由、時間的自由を手にしたい、という甘い考えだけで辞めてしまった。