理不尽、不条理、不可解…
世界に巻き起こり、個々人に降りかかる様々な不調和現象にどう向き合えば良いか…
その答えは、「目に見えない世界」に隠されています。
見えない世界を知る理由について、田久保剛の見解を書きました。
「こんな意味があって起きていたのか…」
「どうして、こんなに不調和な事が起きるのか…」
「嫌な事ばかりで、いったい何の為に生きているのか…」
つい、そう言いたくなるほど、私たちの目に見える範囲の世界では、あまりにも理不尽で不条理に見える出来事が横行しています。
世界各地で起きてニュースで飛び込んでくる不調和な出来事から、政治、経済、理解に苦しむ様々な不調和な事件などの私たちの社会で起きる事、
そして、個人レベルでも、仕事、家庭での人間関係、経済面、健康面、精神面での様々な出来事…
「いつになったら願いは叶い、人生が善くなるのか…」
「世界は、地球はどうなってしまうのか…」
「何を信じたらいいのか…」
「本当に神はいるのか…」
そんな憤りや怒り、不安に苛まれることも多くあると思います。
しかし、そのようなネガティブな感情は、粗い波動となって、それが原因で、更にネガティブ現象を創造してしまう悪循環の原因になるのが法則です。
なぜ物事に理不尽で不条理さを見るのかと言えば、それは全体の一部分しか見ることの出来ない、「人間の視点」だけで捉える不完全な部分を見ているからなのです。
ですから、なるべく自分自身の想念に注意深くあるように意識して、「憤りや怒り、不安に苛まれる」「原因を模索して焦る」そんな反応をしている自分に気づいたら、
「いつか、この不調和な現象も、深い意味があったことが分かる時が来るだろう…」
などと、今の自分の視点を手放し、気長に待つだけでも、その時の波動の粗さを緩和させる事が出来ます。
これは、渦中にいる当事者など、状況によっては難しい事も多々あるかもしれませんが、たとえば、不調和現象をニュースなどを見て反応している立場であったり、その周囲の人だけでも、意識は繋がっていますから、こうした在り方が波動的にも多大な影響をもたらします。
ただ、この場合の「いつか…」にも自分なりの尺度を介入させないほうがいいかもしれません。
そもそも、時間の感覚は主観的なものなので、ほんの数分が永遠のように感じることもあれば、1年間が一瞬のように感じる事もあります。
でもそれも、私達人間の人生の時間の枠組みの事であって、魂の記憶の視点では、何千、何万転生分の尺度での「いつか…」かもしれないのです。
私たちの霊的成長をサポートする聖者クラスの意識の方々でさえ、「さすがにこれだけは間違っているのではないか？」と、つい思ってしまった出来事もあるようなのですが、
何千、何万年という通常の私たちの視点ではついていけないスケールの大きな時間を経て、
「ああ、あの不調和な出来事は、こんな理由があって起きていたのか…」
と、その完全さにひれ伏す時があるそうです(^_^;
私たちももしかしたら、それとは気づかずに、今世ではない、太古の昔に放った「いつかはこの不条理さの答えも分かるだろう…」という疑問が、今世の何かの出来事でやっと結びついた！という瞬間を味わっているかもしれません。
すべては「最善」に使われる
『黎明』の著者、葦原瑞穂さんから以前、
「人間の目にどのように見えたにしても、それは、大いなる意識（普遍意識）の中では、“最善に使われている事”これが真理です…」
ということを聞きました。
この世の真実は、私たち「人間の視点」で見ている世界だけで起きているのではありません。
人間の目に見えない表現の世界、人間の理解を超えた時間と空間の次元のその奥に、今、目の前に現れている世界の原因があり、その必然性が隠されているのです。
この記事で少しお伝えしたような「見えない世界」についての情報を理解するだけでも気持は変化してきますし、
更に、経験を通してその理解を深め、意識が成長して広がり、物事の必然性が見えてくるにつれ、物事の理不尽さや不条理さが消えていき、起きている事の完全性が見えてきます。
そして、様々な物事を受け入れる器が大きくなるので、波動が佳くなり、精神的に楽になっていくのです。
その佳い波動が、法則通り調和のとれた世界を創造するのです。
「目に見えない世界」を学ぶことは、この世界に調和をもたらすとても価値のあることだと、私は確信しています。
では、「目に見えない世界」は、どうしたら学べるでしょうか？
この事についてはまた次回の記事でお伝えします。
