前回の「目的を持たないことで『魂の目的』を思い出す」という記事で、外的、社会的価値に翻弄されて、内的な「魂の目的」を見失わなわずに、「人生を楽しむ」ためのヒントをお伝えしました。
今回は、その続きとして、良いことも悪いことの起きてくる、紆余曲折の私たちの人生を、「本当の意味で楽しむ究極の視点」について、田久保剛の体験を交えながらお伝えします。
自分の意識が何に向いているかに気づく
「人生を本当に楽しむ」為には、まず、自分の「囚われに“気づく”」事が重要なポイントです。
「何かをしようとしない」と、この「囚われ」に気づきやすくなります。
ですから、「今日から何もしないようにしましょう、皆さん!」って私は言っているのではなくて、この「囚われに気づく」為に、あえて一旦、「焦りの気持」とか、「ねばならない」といったことからスッと楽になってみるのです。
プロセスとしては、「何かをしようとしない」と、最初に自我が暴れ出します。
「それはヤバイだろう…」「何もしないとヤバイよ…」等と、あなたの中の自我意識が色々言い出します。
でも、それでも少しずつ「何かをあえてしようとしなくていいや」というところに意識を合わせていくと、少しずつ、少しずつ、起きてくる事を味わえるようになるのです。
ある時、私の子ども達が夏休みの時期にみんなで温泉旅行にいったのです。
その時私は、結構、業務的な仕事がいろいろ大変な時期だったのですが、やはり家族サービスの計画も大事なので予定通り行きました。
でも、温泉に浸かりながら、ず〜っと仕事の事しか考えていないのです。
「ああ、あれもやんなきゃ」「ああ、そろそろこれもやんなきゃな…」「ああ、これちょっとまだしてないな…」
そして、ふと気付いたら、温泉に浸かりながら何も味わっていないのです。
ずっと未来に思考がいってしまっている。未来に生きているのです。
「こうしなきゃな」「ああしなきゃ」「そろそろこうしなきゃ」「でも、こうなんなかったら、どうしようかな」
そんな事ばかり考えていて、せっかく美味しいご飯が出てきているのに、味わっていないのです。
それに気付いたのです。
これは、「何かをしなきゃ…」という「目的意識」が、「今」から意識を飛ばしてしまっているのです。
そうではなく、「何かをしようとしない」と、「今、出てきた」、たとえば、別にそんな高級な料理ではなくてもいいのです、おにぎりひとつ出てきても、その味を味わえたり、温泉浸かった時の、その温泉の心地よさであるとか、空気であるとか…
私は、今日この会場に入った時に、「何だ、この心地よい空気…」って感じました。
たぶん、「ああ、今日のトークイベント何を話そうかな…」などと、「目的意識」に囚われていると、この空気に気づけず、味わえなかったりするのです。
誰が人生を楽しんでいるのかの究極の答え
だから、もう「何も考えない」のです。
この「何も考えないことの恩恵」に気付いた時に、私は、「ああ、人生で、これをやらなきゃつまらないぞ…」と思ったのです。
「人生を本当に楽しむ」と言う事は、「何かをしなきゃ…」「楽しまなきゃ…」ではなくて、「楽しい(楽しんでいる)」という事に気付くことなのです。
では、誰が人生を楽しんでいるかというと、あなたという名前のついた自我意識が楽しんでいるのではなくて、我々の実在(本当の自分)、遍在している『普遍意識』が、あなたを通して人生を楽しんでいるのです。
私たちは、自分でお金を払って映画館に行きます。映画を楽しんでいるのは、お金を払ったあなたです。
でも、あなたは、スクリーンに展開されているドラマに、たとえば殺人事件が映ろうが、恋愛風景が映ろうが、両方とも楽しんでいます。
つまり、こういうことが起きたら楽しくて、こういうことが起きてたら楽しくない…ではなくて、「映画そのものが楽しい」のです、楽しんでいる訳です。
実は、あなたの目で見た、今、人生に展開されている様々なドラマは、ある意味ではこの映画に喩えられて、あなたの目を通して見ているこの人生を、(普遍意識が)いろいろ楽しんでいるのです。
その展開は、もちろん、時には大変な事もあるあかもしれない、悲しい出来事もあるかもしれない、辛い出来事もあるかもしれない、「こいつは困ったぞ…」って事が起きるかも知れない。
その逆で、「ああ、こんなに嬉しいことがあるんだ…」「こんなに楽しい事があるんだ…」「こんなに感動することがあるんだ…」という事も、もちろんあります。
その、あらゆる展開を楽しんでいる視点があるのです。
その視点が、まさに私たちの本源で在る普遍意識なのです。
普遍意識が、我々の人生に展開する様々な事を通して味わいたい、楽しみたい、経験したい、という事に我々(自我意識)も沿うと、その深い所からのエネルギーを味わえてくるのです。
「今、ここ」に起きている事を味わう
折角、そのように味わえる(楽しめる)展開が「今」起きているのに、意識が「未来」に向いてしまって、
「ああ、あれもやんなきゃな…」「どうしようかな…」「こうなったらどうしよう…」となってしまっている。
よく、「今を生きる」って言葉ありますが、「今、ここ」に起きている事が、一見、大変と思われる事も、「これなんですね…」、素晴らしいなって思う事も「ああ、これなんだな…」ってじっくり味わっていく。
大変な事もいっぱいあります…正直。しかし、これは、必要な事が起きてくるのです。
地球がより精妙な波動になってきた時に、こういうゴミのような想念(不浄エネルギー)を持っていると、苦しいよっていって、先に現象化(浄化)してくれるような事もいっぱい起きてきます。
でも現象化の過程では大変なのです。たとえば誰かとトラブルになったりとか、体の不調に現れたりとか、現象世界では大変なことがあります。だけど、これはクリアリング(解放)してくれていることが結構多いのです。
ですから、必要な事だけど、大変な事である場合もあるので、とても「楽しめる」という感覚にならないこともありますが、こうした仕組みを理解していくと、そのプロセスも含めて『楽しめる』という感覚があるのです。
上記の講話、CTPeakトークイベント収録ビデオ『人生の本当の楽しみ方』の全編は、CTPeakビデオライブラリー(映像ダウンロード教材)でご覧頂けます。
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『CTPeakトークイベント』のお知らせ
開催日時とトークテーマ:
●東京(練馬駅近くの会場)
【第60回】 2018年 3月11日(日) 13:30~16:00
テーマ:『「使命」とは何か』
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(場所の詳細はお申込者へ詳細情報をお伝えします)
参加費:[早割]3,000円(税込・事前振込)
[当日]3,500円(税込・当日会場払い)
講師:田久保剛
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