「人生をエンジョイしていますか?」という問いかけをよく耳にします。
私は“人生をエンジョイ”しているけど、それを問いかけた人が考える“エンジョイ”に、違和感をもつ自分の感覚をきかっけにして、「人生をエンジョイする秘訣」というテーマのトークイベントを開催したのですが、そのプロセスで、大きなヒントがありました。
田久保剛が捉える「人生をエンジョイ」する生き方の本質をお伝えします。
「エンジョイ」への違和感は限定性にあった
「エンジョイ」という言葉を、スマホに入れている「大辞林」で調べたら、「楽しむこと」と、そのままダイレクトにでたのですが、もうひとつの意味が表現されていて、それを見たとき、「ああ、こっちで捉えると、“人生をエンジョイする”という事のヒントがあるな」と思いました。
それは、「享受」という意味です。
エンジョイと辞書で引くと「享受」というもうひとつの意味がでてきたのです。その時、「そうそう、楽しむことの本質は『享受』だ」って感じました。
「楽しむ」という言葉の一般的なニュアンスには、何かちょっと限定的な意味を感じる事があります。
誰かから「あなた楽しんでいますか?エンジョイしましょう!楽しんでいないようですけど…」って言われたときに、その人の定義に於ける「楽しむ」を押しつけられたようで、(余計なお世話だ、俺は十分楽しんでいるんだ…)と、反発を感じる事があります(^_^;
でも、「エンジョイする」という意味に、「享受」という言葉を適用すると、「享受」つまり、受け入れていること、あらゆる状況を受け入れて、自分自身のものにしている、そういう状態を指すのなら、こうした限定性が消えて本質が見えてくるのです。
エンジョイの本質は「享受」にあり
たとえば「自然を享受する」という表現があります。自然の中で、おいしい空気、鳥のさえずり、川のせせらぎや、海の波打つ音にふれながら、まさに自然を楽しんで受け取っている、受け入れている自分と、調和されている、享受している状態です。
まさに「エンジョイ」の本質的な意味のヒントが「享受」という言葉にあるのだと思います。
これは、自然に対してだけでなく、人生で、私たちの目の前にやってくる、ひとつひとつの事、そのすべてに対して、「享受」という角度で捉えると「人生をエンジョイする」という生き方の本質が見えてくるのです。
つまり、「享受」には限定性がないのです。「楽しいこと」だけがエンジョイじゃない、時には大変な事もあるし、辛いこともある。それこそ病気になってしまうこともある。
一見望んでいないと思われるような出来事、もしくは、望まない何かネガティブな感情を誘発するような自分の状態、出来事…しかし今、事実それが自分の目の前に起きている、と言う事です。
その事に対して、私たちが向き合う姿勢には様々な選択肢があります。
「こんな現実を俺は望んでいない」と言って、排除しようとしたり、抑圧しようとしたり、もしくは、無理矢理ポジティブに捉えようと努力する…
しかし、排除しようとしたり、抵抗しようとしたり、もしくは、麻痺させようとすればするほど、むしろ強固になってしまう可能性もあります。
そして、もうひとつの向き合う姿勢として、「享受する」という選択があるのです。
ある意味では、諦めて受け入れる、というニュアンスもありますが、
「ああ、これが必要なんですね」「ああ、今、これが起きているんですね」「これが何を意味するのか、今は分からないけれど、自分に必要なこととして、今こういう状態なんですね」
このように、まず、受け入れる、受け止める、享受するという姿勢の生き方です。
人生の全てをエンジョイする普遍意識の視点
そして、享受した結果として、その瞬間は分からないかもしれないけれど、必要な学びがあったり、もしくは、その事の摩擦によって、いらなくなった何かを手放すようなことが起きていたり、もしくは、そのインパクトがなければ、絶対に至らなかった気づき等を得ている。
こうして、“起きている事を享受している”その状態を、上から見て、「ああ、地球の肉体人生を楽しんでいるね、田久保君…」というように、自分で自分を俯瞰する普遍意識(全体意識)側の視点で見ると、
今世では、こういう性質で、こういうことを苦手として、でも、そうだからこそ、磨かれている感性があるな…そういう感じで、まさにこの人生で楽しんでいる真実が見えてきます。
ですから、何が起きたから良い、何が起きたから悪い、何が起きたから楽しんでいて、何が起きているから楽しんでいない…ではなく、それらを「享受する」というこのひと言に集約して捉えると、その本質を掴むヒントがあると気づいたのです。
「今の自分にとって、これが必要なんですね…」という状態は、とても良いと思われる事かもしれないし、悪いと思われることかもしれない訳です。
自分にとって必要な事が起きている、という事は、自分があまり自我意識を働かせず、起きてくる様々な事に抵抗せず、素直な自分を表現していったときに、その真実が見えてきます。
しかし、起きてきた事に、「これは俺は望んでいない!」と、抵抗してしまう状態は、「享受」していないわけなので、楽しめていない、ストレスになってしまう、という事にもなるのです。
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