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Q.「自分の内側から答えを出す」ということについて、自分が出した判断が意識の浅いところの知識で判断したものか深いところから出てきたものなのか、迷う時はどうしたら良いですか？」
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という質問への田久保剛の回答です。
迷うことに迷わない
「自分の内側から答えを出す」とは言っても、
自分が出した判断が、単に表面的な外側からの影響で決めているのか、それとも、本当に深いところの直感からきているのか…
そのように迷ってしまうことは、多くの方が直面する問題ではないかと思います。
このご質問に対して、私の考えを言いますと、
「答えがどこからきているのかなんて、どうでもいい」
というのが私の結論です。
「どうでもいい」という表現は、ちょっと語弊があるかもしれませんが、
例えば、
「今はこう思うんだから、こうしておこう…」
「面倒くさいから今はやめておこう…」
など、その時々やそれぞれの状況によって、様々な判断が出てくるかと思いますが、
それら、すべての判断を尊重していく、ということです。
つまり、「判断に迷っても良い」ということなのです。
識別心・判断力を磨く機会
なぜ迷ってもいいのでしょうか。
仮に、本当は深いとことから直感が示されていて、今気付くべきことがあったとして、でもその直感を無視して、表面的な基準で判断したとします。
しかし、その直感に気づく事が本当に必要ならば、それは後に、
「こっちが大切だったんだよ…」
というように、然るべきタイミングで示されるのです。
では、最初に「表面的な基準で判断」したことは、間違っていたのか。
そのプロセスは無駄だったのでしょうか。
実は、そのプロセスは間違いどころか、むしろ、そのような「表面的な基準での判断を一度、自分で下してみた」という経験ことが財産、と言えるくらい、貴重なものなのです。
なぜなら、そのプロセスを経たことよって、最終的に自分の識別心が磨かれてくるからです。
別の言い方をすれば、
「深いところの直感からきているのかなぁ… 浅い知識の判断なのかなぁ…」
というような、まだその識別に確信が持てない自分がいる時は、その確信を深め、識別力を磨く為に必要な事（迷い）が自分に起きている、ということなのです。
一見、無駄なように思えても、「そっちじゃなかった…」という貴重な経験ができているのです。
そのような経験を積み重ねることで徐々に、「ああ、こう判断すれば良いんだ」という感性が磨かれてくるのです。
そうして、識別心、判断力が深まっていきます。
もちろん、別の課題が来た時には、また迷うこともあるかもしれません。
しかし「迷うこと」は悪いことではなく、自分なりに考える機会を得て、色々と試すことのできる良い機会であると私は捉えています。
間違うという正解がある
もう一度、整理をすると、直感なのか知識なのか「どうしたらいいのか…」と迷う時は、どちらを選択しても良いと言う事です。
自分の深い意識領域からの直感なのか、それとも浅い意識領域の、表面的な知識からきたのかっていうのは、後で示される事によってわかってきます。
逆説的なようですが、私自身は、間違った方がむしろ自分にとって良かった、と思う事の方が多いです。
「あの時、下手に最初から直感が合っていたら、何故それが合っていたのかという感性、識別心が磨かれなかっただろう」
と思う場合もあります。
一度、逆方向へ行くことで、“こっちが合っていた” という経験値が積まれるのです。
迷ったり、判断を間違えるという経験は、より良い人生を実現し、自分の役割を果たす上で必要な識別心・判断力を磨くという観点では、必要プロセスだった、という正解なのです。
このような意味で、「迷っている」こともOKですし、ある程度、自分なりに熟考して、「こっちでいいや」とか、「もう今日は面倒くさいからやめよう」と判断することすらも尊重する。
これが、私がおすすめしている姿勢です。参考にしてみてください。
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