チャネリング情報の識別

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田久保剛/CTPeak

田久保剛が、著書『黎明』の全27章の内、最も強い思い入れがある章は、第15章「チャネリング」です。

この章は、巷に溢れるチャネリング情報について学ぶと言うよりも、『黎明』の目的である、「普遍意識の顕現」、それを邪魔しかねない要因の一つとして、「宇宙存在」や「精神階層の存在」といった、目に見えない存在からのメッセージへの慎重な識別と向き合い方が述べられています。

私は、特にスピリチュアル分野に関心を持つ多くの人が、「宇宙存在」からメッセージとか、「霊界の情報」というだけで、盲目的に信じて鵜呑みにして自分の判断を明け渡してしまう傾向に危惧を感じています。

「見えない世界の情報というだけで盲信するのはやめよう!」

この重要性をお伝えする事は、私の情報発信の目的一つですが、先日開催された「『黎明』オンライン勉強会」、テーマ「チャネリング」の収録ビデオの一部で、この「チャネリング情報の識別」のポイントをご紹介します。

地上の物質次元の本質

チャネリングの内容を検討する時に配慮しなけらばならない注意点として、精神階層では同じような考えの人達が共通の波動領域に集まっているために、地上よりも却って視野が狭くなっている状況があるということが挙げられます。
(新版「黎明」葦原瑞穂著・上巻P385・L1より引用/強調は田久保)

私たちは、精神階層にいる人達は、私たちよりも広大な世界を見てるだろう…っていうふうに無条件に思い込んじゃっている側面がありますけど、むしろ地上の方がいろんなことが見える機会が与えられてるのですよ…ということなのです。

先の「黎明」の引用箇所のちょっと手前に書いてありますが、地球では、アンドロメダ星雲が肉眼でも見えるのです。望遠鏡だと言うより明確に見えますけど、肉眼ではうっすら見えます。

でもアンドロメダ星雲っていう、いわゆる銀河系外銀河が、そもそも認識できるというのは普通の波動領域にいたら、ありえないのです。ものすごい自分の精神を高めていかないと絶対に視野に収まらない。

でも地球では何で見えるかと言うと、物質という共通波動があるから見られるのです。

だから地上というのは、自分と全然(波動が)違う高次の存在の考え、もしくは、まだ未熟な考えという人たちが、一堂に会して全員の表現が見れて、ある意味では『我以外皆我師也』って私、大好きの言葉なのですけど、

自分以外の、ものすごく高次な存在も、自分以外の、ものすごく低次な未熟な存在も、批難したりとか、盲目に従う存在ではなくて、全部、自分の学びにするということが、すごく大事なのです。

皆、自分が学ぶための協力者を演じてくださっているだと。それは地上でなければ絶対にできないのです。なぜなら精神階層に行っちゃったら、あなたと同じ考え(波動)の人しかいないからです。

そうして高次の存在は見えないのです。アンドロメダ星雲なんて絶対見えないです。波動の観点で言うなら。

だから、この地上にいる間に、未熟と思われる人からも学び、そして高次の存在からも学び、我以外から、みんな自分の魂を成長させるために学んでおかないと、本来の精神波動領域にいったら、どっちかというと啓発されないのです、皆同じだから。みんなと同じ考えだから。

そういう観点から言うと地上にいる我々よりも視野が狭くなってるのが精神階層の存在であるという側面がありますよってことなのです。

精神階層からの情報だからって言って「これはそうなんだ」ってやっちゃうのでなくて、むしろ我々の方が、ある意味では見識が広くなってる側面もある。

だから参考にするのはいいと思います。「ああ、精神領域では今こういう何かしらの情報が入ってきてるな」と。それを参考にして「私は、それをどういう風に今の自分の役割にかすべきだろうか」というふうに、

冷静にワンクッションおいた上で、つまり、反射的に反応しないで、「うわ〜そうなんだ大変だ」ってやるんじゃなくて、「ああ、そういう側面、そういう情報もあるんだな」っていうぐらいに冷静に捉えて、そして、今の自分がどう活かすべきか…というふうに、まさに「反応に気付いて」自分の役割に生かすという、そういう在り方が非常に重要になってきますね。

精神階層・幽界情報は地上よりも視野が狭い

精神階層の存在は「地上よりも視野が狭い側面もある」のだ、ということです。

なので、これだけでも、「見えないからと言って鵜呑みにしてしまう」って事から、ちょっと立ち止まるようなきっかけになるかな…と思ってね赤字にさせていただきました。

精神階層、幽界の存在は、地上から引き継いだ固定観念に囚われている可能性があります。私たちが、この今生でやるべき課題をクリアしていないと、クリアしないまま精神領域にいってしまうので、そこに囚われてしまうのです。それが幽界です。

そして、その事がある時に分かるから、もっと、ここを磨いておかなきゃいけないから、でもこの領域(精神階層)ではなかなか磨けないから、もう1回地上に転生したいな…て言って自分の意志でもう1回転生する。これが転生のサイクルの仕組みです。

このような、霊的知識に基づいて慎重に識別すると、例えば「宇宙存在から降ろされた…」とか、チャネリング情報から降ろされたって言われてる情報に、仮に縁があって向き合う時に「あれっ」て思う時があります。

「あれ、これ、ちょっと慎重にやった方がいいぞ…」とか「あれ、ちょっとここは何でこういうこと言うんだろう…もっと(別の)背景があるのかな…」とか、そのように冷静に慎重に向き合うと、

あれ、ちょっともしかしたら、非常に色濃い、この方の固定概念とか、この方がすごく信条としている先入観が入ってるかもしれないぞ…って事にも気付いてきます。

でも、この側面はすごく役に立つからって言って、ある意味で、いいとこ取りしてけばいいんですよ。ここはちょっともう無視するけど、ここはもらっておこう…とか。

これは今、私が話ている話も全部同じです。私も固定概念は色々ありますから。「『黎明』すらも信じるなよ」みたいな、そういう一つのスタンスに注意して、大事なのは、あなたの外側には何も答えがない。協力はできるけど。答えはあなたの内側にしかないのだっていうことです。

そして神様は、あなたの内側からしか顕現してこない。外側からやってこない。外側から、「神は私である…」って懸かってこないよってことなのです。

慎重に識別すれば、どの波動領域の情報がわかりますよ…ってことですね。

自分の最奥の識別心に因って慎重に判断

解脱していない人間の意識は幽界レヴェルにありますから、チャネラーが覚者でなければ、その情報源も原則として幽界レヴェルにあります。

従って二十一世紀初め頃までの平均的な人類の進化レヴェルでは、地上で行われるほとんどのチャネリングの情報源は幽界にあったと考えてよいでしょう。

こうした幽界レヴェルの情報源からのチャネリングでは、様々なヴァイブレーションの表現世界で生活している人達が、自分達の知っている範囲で判断したことを語っているに過ぎませんから、事情は地上で誰かの話を聞くこととさほど変わりませんし、

前述したような理由で、ある意味では彼ら、彼女ら幽界の住人の方が視野を限られている部分もあるわけです。

従って世の中に蔓延しているチャネリングの情報に判断を任せると、雑多な意見に振り回され、不必要に混乱させられるだけで終わってしまいますから、情報源が何であろうと、常に自分の最奥の識別心に因って慎重に判断をして、疑問のあるものは徹底的に排除する主体的な心構えが大変重要です。
(新版「黎明」葦原瑞穂著・上巻P385・L14引用・改行、強調は田久保)

「自分の最奥の識別心」っていうのは何かっていうと、自分の最奥、つまり、あなたの最奥に普遍意識が在るんですよ…ということなんです。

だから、誰かの情報は、参考にはなります。外部の存在は、サポーターとして、協力者として参考になるけど、捉え方とかいろんなことを教えてもらった上で、全部自分に聞け、ということです。

自分に聞くっていのうは、「自分の最奥」、つまり、そこに神がいるってことです。普遍意識が在るって事です。

そして、あなたが自分で自分の内側の普遍意識から答えを見出す、別の言い方すると自分の内側から神が顕現する事が、神の望みなんです。

私たち一人ひとりを通して神が顕現されること。これが宇宙の計画なのです。

だから誰か(外側)に因って答えを教わってもダメなのです。
それを参考にして自分で答えを識別していかなきゃいけない。

「自分の最奥の識別心」っていうのは、普遍意識の事だと思ってください。

自分の最奥の普遍意識に因って慎重に判断していく。そして、「あれ、これどうかな…」って思ったら、「こんなのはおかしい」とか「レベルが低い」等と批難するのではないのです。

「ちょっと待ってよ…」ってやるんです。これはちょっと違和感があるぞ、ちょっと慎重に向き合ってみよう、これはもしかしたら何か、この違和感を感じるっていうことは誰が何か、この表現者の何かの波動をキャッチしてるのかなとかね、これは一体何だろうかってちょっと慎重にする。

反応のままに鵜呑みにしない…これですごく大事な姿勢ですね。

唯一明け渡すのは神(普遍意識)だけ

とにかく、「主体的な心構え」だっていうことですね。無条件に盲信しないっていうことです。

「主体性」…これ「神の望み」です。主体性…「誰かに明け渡すなよ…」と。

あえて言うなら、明け渡していいのは神様だけです。

だから例えば有名なマントラで「オーム・ナマハ・シヴァイ」。「オーム」ってのは宇宙の根源の音響きですね。「ナマハ」っていうのは、「明け渡します」「平伏します」っていうことです。

「シヴァイ」っていうのは「神(本当の自分・普遍意識)」です。だから、「私は、神に明け渡します」

これがもう唯一なのです。それ以外のものに明け渡しちゃうと、そっちに支配されちゃいますよ…っていうことです。

そうすると一番悲しむのは「本当の自分」、つまり神様です。

なぜ、あなたを創造(クリエーション)したのか。

なぜ、あなたという存在をこの現象界に表現したのか、というと、

「あなたを通してでしかできない経験をして欲しいからなのに、どうして人の意見で自分の人生決めちゃうの…自分の魂の経験を決めちゃうの…」

ってことになっちゃう訳です。「もう1回やってらっしゃい…」って事になる訳ですね。

だから、あくまでも最後は自分で、自分の深奥の判断をしていく…これがすごく大事なポイントですね。

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