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よく、「自分を責めてはいけない」と言われますが、取り返しの付かないような衝撃的な失敗をした時は、どうしても自分を責めてしまいます。どうしたらいいでしょうか？
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というご質問への田久保剛の回答です。
自分の心の状態に「気づく」ことが重要
「責めてはいけません」という表現は、とても誤解を生みやすいのです。
「自分を責める」という時の心の状態は、波動的には非常に粗いので、本源（普遍意識）との繋がりを遮断してしまいます。
ですから、「自分を責める」ことは、普遍意識との繋がりを塞いでしまうという弊害がある、ということを正しく理解しておくことは大事です。
ただし、「責めるな」と言われても、責めちゃう時はあるものです。
私たちが、何かの現象に向き合った結果として、ポジティブにせよ、ネガティブにせよ心が反応してしまう事。
「こんなことしてしまった、俺ってダメだ！」等と、反応してしまった事そのものは、出てきちゃったんだから、しかたないのです。
大切なのは、その反応に「気づく」（自分の心の状態に客観的に気づいている）、ということなのです。
「ああ、今、自分を責めているぞ」と言う事に、いち早く「気づく」のです。
責めている自分を責めない
ただ、出来事が余りにも衝撃的な場合は、自分が今、どういう状態になっているかを客観的に観ることすらも忘れてしまう…ということもあるでしょうが、それはそれで良いのです。
ただし、このような知識を知っておけば、ある程度落ち着いた時に、「あの時の自分は、そうとう自分を責めていたな…」と気づくことができます。
そのように、「責めている自分を（客観的に観て）責めない」という感じで、自分に向き合うことです。
つまり、自分を観察するのです。
自分自身を客観的に観る、第三者的に観る、いかにそこの視点に自分をもっていけるかが大事であって、「どういう反応をしてはいけない」「どういう反応すべきだ」ということではないのです。
どのような反応をしても、その反応している自分を、もうひとつの視点で観る、観察する、これがとても大切な事です。
即座に俯瞰できなくても良いことを知る
それから、衝撃的な出来事で強烈なインパクトがあった時は、「即座に俯瞰することが出来なくていいんだ」っていうことも知っておくっていうことです。
ですから、「田久保さんから俯瞰する視点が大事だよ」って聞いたのに、できてなかった…ってまた責める必要はなくて、
「あの時はあれで良かったんだ…でも今、少し冷静に捉えると、あの時、自分の心はこんな気持が反応して出てきていたな…」
というように、後で自分の心の状態を客観視して「気づく」ことができればいいのです。
まとめ：修正は受け入れてから
このように、自分の心の状態に「気づく」事が出来ると、「ああ、責める必要はないんだな…」という方向に修正がしやすくなるのです。
「責めちゃいけない！」という考えを持った状態で、心の反応に注意を払わないでおくと、「自分を責める」反応が表出している時に、「責めちゃいけない」という考えの反応との拮抗が生まれるのです。
しかし、その都度、心の反応に気付いて、「ああ、こういう時に私は自分を責めちゃうんだな…」と、一度受け入れていくと、また同じような事があったときに、「ああ、責めなくてもいいんだ…」と、コントロールしやすくなるのです。
ですから、どうしても自分を責めてしまうときには、その心の反応をねじ曲げてコントロールしようとしたり、「責めるべきでない」という捉え方で、“責めちゃっている自分をまた責める”ことをせず、
まず、自分自身の心の反応に「気づき」、客観的に自分の状態を観て、「自分を責めている状態」を一旦、受け入れる事が大切な事です。
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