Q.「エゴをなくして生きることと、一人の人間として個性を活かして生きることとをどう折り合いをつけて考えればよいか、田久保さんのお考えをお伺いしたいです」
というご質問に対し、田久保剛の経験に基づいた、「エゴをなくす」ことと「個性を生かす」ことの真理について見解をお伝えしました。
エゴをなくすと個性は消えるのか
スピリチュアル分野の情報を学ぶ中で、真理を悟る為に必要なこととして、「エゴをなくす」という概念があります。
この場合の「エゴ」を意味するものとして、「自我意識」「分離意識」「現象我(パーソナリティ)」などとも表現されます。
それに対し、実在する真実の意識は、「全体意識」「普遍意識」等と表現しますが、「普遍意識に目覚めると、個性がなくなってしまうのではないか?」という疑問は、これらのことを概念で受け止めた段階で、多くの方が抱きます。
分離感という、自他が分かれているという幻想を観る意識状態(エゴ)を手放していき、普遍意識に目覚めるということと、この現象世界に個性を表現している個体意識の自分を活かす、ということを、どう理解するかのヒントとして、
川の水が大海に注ぎ込んだとき、その水は存在が消えてしまうでしょうか?
オーケストラが完全なハーモニーで演奏しているとき、たとえばバイオリンの音は消えてしまうのでしょうか?
(『シルバーバーチのスピリチュアルな生き方』引用)
という表現があります。
また、『黎明』では、同じオーケストラの表現を用いて次の表に表現しています。
(普遍意識が自覚に至ると、宇宙自身が自分で在るという意識に目覚める…という主旨の続きで)
その一方で表現の世界においては個的な魂の表現が完全に消滅するわけではなく、ちょうど楽器がオーケストラの中でまだ存在しているように、表現様式そのものは残っていますが、
その魂の媒体を通して表現されるものは、個的意識を表現する媒体が単純に外界の様々な波動領域に反応して、物質感覚、感情、想念等を造り出している場合と、
大いなる生命の普遍的な意識から来るものに因って動かされる場合とでは、全く異なった意味を持つことになります。
(新版『黎明』葦原瑞穂著・上巻P279より引用・改行、括弧内は田久保)
「秋の虫」の指揮者は普遍意識
「エゴをなくす」ということと、「個性を活かす」ということが矛盾しない真理を、私はランニング中の秋の虫の鳴き声に意識を集中している時に実感した経験があります。
鈴虫やコオロギなど、秋の虫たちは、個体を表現して、別々の場所で、ある意味勝手に鳴いています。
なのに、どこにも不協和音が生じない。完全なハーモニーのコーラスとして聴こえてきます。
その完全なハーモニーに耳を澄ませ、身を委ねていると、自分の意識も、その完全なハーモニーに同調して、何か意識が拡大変容していくような体験を何度もした事があります。
「なんで、てんでバラバラに鳴いているのに、まるで申し合わせたように、こんなに美しいハーモニーを奏でられるんだろう?」
そう思った瞬間に、
「ああ、秋の虫たちには、オーケストラの指揮者のように、“普遍意識”という指揮者がいるんだ!」
そう直感して納得しました。
私たち人間も、社会の潮流や他人の価値観、考え、常識と言われているような、分離から表現された、横に目線を合わせて、そこに「指揮者」を観ると、個性同士がぶつかり、バラバラな不協和音になるかもしれません。
まさに、他者の表現に反応して、物質感覚、感情、想念という幻想を造り出し、エゴを強化して、本来の指揮者を見失っている状態です。
しかし、その分離を表現している総ての大元、縦に目線を向け、唯一の意識、普遍意識に意識を合わせ、
「大いなる生命の普遍的な意識から来るものに因って動かされる」
という前提で、個性を活かし表現すれば、そこには完全なる調和、ハーモニーが顕現される…そう感じたのです。
あらゆる個性、表現を認める…というのは大切な事ですが、大変な事でもあります。
でも、皆が、自分の本来の意識状態(普遍意識)に意識を合わせれば、てんでバラバラな個性の表現が、結果的に、何千、何万?の秋の虫の壮大且つ完璧ななハーモニーのコーラスのように、美しい調和を表現できる…
結果としてそれが、あらゆる個性、表現を認める…ということの本質なのだろうな…と思います。
宇宙のリズムは完全なるハーモニー
さて、上の動画の中でもお伝えしてますが、是非、下記の動画も観て(聴いて)ください。
この動画は、「宇宙のリズムを変換した音」と言えます。
地球の大気に電子が衝突したときのデータを「Cluster II」というNASAと欧州宇宙機関が打ち上げた衛星が、長波ラジオを用いて収集し、
それを、レスター大学の宇宙研究センター所属のアンドリュー・ウイリアムスが、音に変換したものだそうです。
まるで、黎明(夜明け前)の大自然の中で、鳥のさえずりや、川のせせらぎ、虫の鳴き声等々、大いなる調和のコーラスに包みこまれているような、不思議な感覚に溶け込んでいくような音です。
私は、この音を聞いた瞬間、あの秋の虫が普遍意識の指揮のもとに奏でるの調和の大合唱に溶け込んで変容した意識が甦ってきました。
エゴのない個性が、普遍意識を素直に表現する…とは、まさにこういう感覚なのではないでしょうか?
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