心配を現実化させない「信頼」の力

田久保剛です。

「この先、私の生活はどうなっちゃうのか？」
「このまま行ったら、人生、大変なことになってしまうんじゃないか？」
「こうなっちゃったらどうしよう…ああなったら困るな…」

そんな「心配」を放置して巻き込まれていると、人間の創造能力で、自らその心配を実現化させかねません。

自我意識の想念、心配や不安にいち早く気付いて、大いなる神、普遍意識によってのサポートを受け取りましょう。

その秘訣は「信頼」にあります。

神への「信頼」と「心配」の関係

「心配」は、私たちが、地上で役割（使命）を果たす為に、見えない精神領域に在る、創造主、神、普遍意識、高次の存在という、『天から完全なるサポートを受けている真理』を知らない…

仮に知識で知っていても、それを忘れて、「信頼」していない事によって生じます。

神への信頼を忘れ、人間の自我意識が作り出す心配に嘖まれていると、サポートされているのに気付かず、また、人間の創造能力で、心配の思いを自ら実現化させてしまうのです。

「心配」の想念が強い分だけ、神への「信頼」を忘れているのです。

逆を言えば、神の全智全能のサポートを「信頼」、つまり神に明け渡す「全託」の状態に在れば、「心配」は出て来ようがありません。

全託とサポートを得るステップ

「心配」の想念を排除して、神への「信頼」を思い出し、「全託」の状態に在る為にはどうしたらいいでしょうか？

そのはじめのステップは、

①ネガティブ反応に気付く

そして、気付いた意識をジャッジしない。
⇒心配している自分を第三者のように客観視

この事で、心配という想念に意識を向けて、そこにエネルギーを注ぎ込むことをストップできます。

心配とは、自我意識という不完全なものの見方故に生じる想念です。
自我意識が捉える現実は、真実ではない、幻影を観ているようなものです。
だから、障子に映った木の陰をお化けだと思い込んで怖がるような、幻影を見て怖がるという状態に、仕組みとしては似ています。

その幻影に気付いて、それ以上、そこに意識を向けない、という事なのです。

そして次に、

②本当の自分を思い出す

つまり、自分の本質は、神、普遍意識で在り、その創造活動の一部分を担う、全智全能の神、大いなる高次の自己、存在のサポートに守られていることを思い出すのです。

しかし、それだけではダメです。

③やるべき行動をする

実際に、「行動」をしなければサポートは作用しません。

今、いる場所で、「余計な事を考えず、信頼して行動する」という事なのです。

『黎明』に学ぶ教育と信頼の本質

信頼の重要性を改めて認識したきっかけとなった、『黎明』の記事をご紹介します。

勿論、現場で教師をされている方々の中には「それは極めて幸運な例に過ぎない。実際にはそんなに上手く行くことなど滅多にあるものではない」と思われる方もいらっしゃるでしょう。

しかし、ここで気が付いて頂きたい点は、このような意見が出てくること自体、その人の心の中に、生徒に対する拭い去れない不信感があることを示しており、教育に対する否定的な固定観念に囚われているという状況があるわけです。

教師がこのような迷った心の状態で生徒に接している限り、その人の信じていることが現象化され続け、生徒を犠牲にするだけで真の教育など決して為されないことを、肝に命じておいて頂きたいと思います。

教師が観るべきものは、いかなる表現をする生徒の中にも必ず存在している神性であり、そのはたらきに対する全面的な信頼なのです。
（新版『黎明』葦原瑞穂・太陽出版・下巻P260引用※改行、強調は田久保）

私たちは、表面的な現象（状況、出来事、相手の言葉、態度等）を、自我意識の視点で捉え、または、過去の体験によって自分の内面に作られた価値観や考え方への執着が「反応」します。

その「反応」に無自覚にいると、正しいものの見方が出来ず、本来の意識（普遍意識）には存在しない様々なネガティブ感情（不安、心配、恐怖、怒り、憎しみ、恨み、嫉妬等）に巻き込まれてしまい、更には、その想念を自ら現象化してしまう事もあります。

その自我意識の「反応に気付き」、自分、そして全ての本質である神性（神、普遍意識）を思い出し、その神性を全面信頼することが、日常に、地上に、人生に真実、神を見出す重要な姿勢になるのです。

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