精神世界の名著「黎明」著者、葦原瑞穂さんが、肉体次元での役割を終えて一年弱のタイミングで、生前に遺していった原稿を増補新版「黎明(上巻)」として、この地上に送り出されました。
この、増補新版「黎明(上巻)」には、改定前とは違う、ある意味、驚愕の情報が、「地球の変容(ASCENSION)」の章に表現されています。
この新版「黎明」に、新たに表現された、「地球の変容・アセンション」(地球の次元上昇による表現領域の移行)が何を意味するのかを、「黎明」と著者の様々な発言に長年、深く関わり触れてきた、田久保剛の解釈、新版「黎明」読解シリーズとして、何回かに分けてお伝えします。
ひとりひとりの意識に答えがあります
まず始めに、当然の事ですが、このブログ記事に表現する(引用部分以外の)事は、「黎明」著者、葦原瑞穂さんの発言でも、降ろされたメッセージ(^_^;…などでもなく、あくまでも、この分野を専門に研究してきた私、田久保剛の、「黎明」一読者としての独断の解釈です。
ですから、著書「黎明」の中にも繰り返し注意を促されているように、外部の情報、つまり私の解釈を鵜呑みにせず、ご自身の内側から答えを見出す為のヒント、きっかけとして識別して頂く情報である事をご承知ください。
それから、より深く理解をされたい方は、できましたら、新版「黎明」(上巻・太陽出版)の、「第十二章 地球の変容(ASCENSION)」(P249)に書かれていることを、上下巻合わせて700ページを超える本ですが、この章は、その中の僅か26ページ分なので、事前に、もしくは、この記事を読まれた後に、ご自身で注意深く、併せてお読みになることをおすすめします。
新版「黎明」は未来からのメッセージ?
さて、新版「黎明」の読者は、既にお気付きの方も多いと思いますが、この「第十二章 地球の変容(ASCENSION)」には、まさに驚愕の表現、もしくは、普通に読んでいれば、ちょっと理解に苦しむような表現で、受け止め方によっては、とんでもない事実が書かれています。
新版「黎明」は、旧版(以下、2001年発行の「黎明」上下巻を便宜上、本ブログでは旧版と表現します)にはなかった、新たな情報や表現も多いので、それらについても話したい事はたくさんあるのですが、その中で、「第十二章 地球の変容」は、その他の章とは別次元の、異彩を放つ章なのです。
そこに書かれた各々の情報だけを単一でみれば、既に晩年の約3年間の葦原さんの講演活動で、そこに縁のあった一部の読者の方々には開示していた情報ですし、大枠は、旧版に書かれていたもので、目新しいと言う事ではないのですが、新版では、その表記の多くが「過去形」での表現なのです。
つまり、今の時代、地球の黎明期に起きるという「地球の変容・アセンション」を、既に過ぎ去った事実として書かれているのです。
それは、まるでアセンションした未来からのメッセージのような表記で、過ぎ去った栄光の時代、地球の黎明期のアセンションを解説しているようです。
そして、今回の葦原瑞穂さんの命日をむかえた頃、同時多発的に複数の方から同じ質問を私宛に頂いた事や、「黎明」や著者の理解に関する、注意を必要とするような情報が交錯し、非常に危惧を感じていたことをきっかけに、これら一連の事象をメッセージとして受け止め、それに対する私の行動が今回の記事です。
「地球はすでに変容したのでしょうか」
「私は、旧版の「黎明」を読んで、地球の浄化や変容は進行中であるものの、本格的な浄化はこれからで、その後に変容に至るものと、今まで理解していたのですが、新版の「黎明」には、すでに変容が終了したと受け止められるような記述があります。
しかし、今現在、世界ではテロや紛争、核・ミサイル戦争の危機、異常気象や大災害の頻発、飢餓、政治の混乱などが起きており、浄化現象は未だに続いていると思います。
また、人間や地球の下限媒体も物質体のままで、エーテル体に移行したようには見えないと思います。
これらのことから、私は、変容は終了していないと思うのですが、田久保さんはどのようにお考えでしょうか。」
(A.N.さん)
これは、私が主催する、霊的真理を学ぶオンライン講座『シンプルさとり講座』内に頂いたご質問です。
通常は、講座専用サイト内限定で、受講生だけに共有ビデオ回答をするのですが、対象が著書「黎明」であり、先述のように、受講生以外のブログ、メルマガ読者さん等、多方面から同時期に同内容のご質問を頂きましたので、こちらに掲載しました。
さて、注意深く読むと、この「第十二章 地球の変容」には非常に多くの箇所で、旧版では現在進行形の表現が、「〜でした」といったような、過去形で表現されています。
こうした地球の浄化の過程では、為す術もなく混乱に巻き込まれて、多大な苦しみに甘んじることも、私達自身の努力に因って、混乱を最小限に食い止める選択も、どちらも可能でした。
そしてある程度の混乱は免れなかったものの、最終的には多くの魂を通して普遍意識が自覚に至ったことで、私達の媒体を通して地球圏に注がれた絶対調和のエネルギーに因って、大勢の人達の意識が内側から引き上げられたために、地球上のエネルギー状態は全く違うものになっていったのです。それに加えて私達がそれぞれの使命をある程度全うすることもできたために、後述するような地球人類の霊的進化に携わる大師達や、高度に進化した他の恒星系の同胞達が様々な援助をして下さったということも忘れてはなりません。
(新版「黎明」葦原瑞穂著・上巻P252より引用/赤字は田久保)
この表現は、確かに「え?もうそんな段階を過ぎたのか?」と思われるかもしれませんが、見方によっては、旧版が書かれた当初の状況(旧版第一刷が2001年5月なので、状況的には、2000年前後)と比較して、新版が書かれた2013年以降くらいの状況を表現したら、このような表記になるだろうな…とも捉えられます。
上記箇所の旧版の対応箇所は、下記のような表現です。
しかしながら私達自身の努力に因って、早い時期に多くの魂を通して普遍意識が自覚に至れば、私達を通して地球圈に注がれる絶対調和のエネルギーに因って、大勢の人達の意識が内側から引き上げられるので、地球のエネルギー状態は全く違うものになりますし、私達が自分自身の使命を全うしていれば、後述するような人類の霊的進化に携わる大師達や、高度に進化した他の恒星系の同胞達が、地球上の混乱を最小限に食い止めるためにはたらいてくれますので、本来は必要のないこの様な混乱を無に帰することも、また充分に可能なのです。
(旧版「黎明」葦原瑞穂著・上巻P236より引用/赤字は田久保)
たとえば、「普遍意識が自覚に至る」という状態は、通常の視点では抽象的で客観性がなく、その基準、定義も幅広いですので、上記の表現の変化に関しては、私自身、解釈によっては納得できます。
つまり、新版の表記にも各所にありますが、2000年頃から、この2017年までの間の、日本や世界の霊的進化を感じさせる様々な事象、出来事を通して、多くの人々が霊的真理に目覚めたであろうと言う事を「普遍意識が自覚に至る」状態と解釈すれば、この表現は十分納得に値すると言えますし、
こうした霊的真理、スピリチュアル分野など、目に見えない世界への世間からの注目度や、受け止め方の変化を始め、経済、政治、社会現象に起きること、そして、地震、地殻変動、火山活動、気温変動などの自然環境の変動などからみても、一頃の時代とは明らかに地球のエネルギー状態が違うものになってきているのは多くの方が納得できると思います。
ちなみに、これらのエネルギー的な変化に必要な浄化の具体的な表記としては、タイミング的に旧版にもありますが、1997年5月、1998年1月、5月に大がかりな浄化作業(新版:上巻P266)や、講演会等では話されていましたが、新版で初めて公表された、東北の震災の霊的背景(新版:上巻P267)、そしてその後の、次の引用等があります。
二〇一三年十二月から翌二〇一四年一月初めに架けて更なる浄化作業が行われて、幽界のかなりの部分が清澄化されたことにより、日本の精神階層は宇宙の中心と霊的に繋がり、日本から世界全体へ光を伝播する基本的な状況が整いました。
(新版「黎明」葦原瑞穂著・上巻P268より引用/赤字は田久保)
この事は、葦原さんが講演活動を始めた当初、よく聞いていたことで、私も、いよいよ「地球のアセンション」も間近に迫っているんだな…と、感じたものでした。
精神階層と物質現象世界の時間の違い
そして、もうひとつこうした表現を解釈する上で、私がいつも注意をしていることのひとつは、「精神階層と私達の経験している時間には差がある」と言う事です。
別の言い方をすれば、私達が通常、目の前に見ている物質的現象世界は、既にその原因想念の世界にあったものが現れている、と言う事です。
なので、精神階層にある原因想念は、ある意味で邪魔している、人間の自我意識が作り出したネガティブ想念が浄化されることによって、時空間を前提にしている私達の視点では、“やがて”その原因想念に在った世界が、そのまま、この物質次元に時間差で現象化される、という事になります。
旧版「黎明」には、おそらくは、具体的な数値表現から生じやすい誤解、混乱を避ける意味で、新版では削除されたと思われますが(ちなみに葦原瑞穂さんは、未来の特定の日に対し、注意を促すような表現は、私の知りうる限り一切ありません)、次の様な表記があります。
また浄化の期間も三年半(四十二ヵ月)といわれていますが、精神階層の時間が地上に反映されるときには、必ずしも物理的な時間とは一致しないので、注意が必要です。
(旧版「黎明」葦原瑞穂著・上巻P246より引用/赤字は田久保)
たとえば、予言の中には、現象化される前の精神階層を読み取って、このまま何の対処もしなければ、このような混乱が起きる、という仕組みが多いですが、この精神階層の原因想念の世界を、物質的現象世界に現象化される前に表現すれば、「まだ起きていない事を表現」している、とも捉えられます。
しかし、新版には、先述した、旧版から新版が出るまでの十数年の指数関数的な変化遂げた期間と、この精神階層との時間差という視点だけでは説明が付かず、納得しにくい、地球のアセンションが既に完了された事実として書かれた、決定的な箇所が次々と出てきます。
今回の記事は、さわりの部分に留まりましたが、新版「黎明」の「地球の変容(ASCENSION)」の章には、更に驚愕の表現が続き、ミステリアスな謎めいた章になっています。
この続きは、連載として次回の記事に記します。
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