過去学んで来たスピリチュアル情報や、関わった宗教の教えなどに対し、その内容や接し方にネガティブな印象を持っていて、
「もっと早く、正しい霊的真理の学びに出逢いたかった…」
という、過去の遍歴に、後悔や否定的な思いを持っている方の発言から展開した、「過去や今を肯定する真理」について田久保剛がトークイベントでお伝えした話です。
過去のプロセスを肯定する
過去を振り返ると、人生の黒星、汚点と思われるような経験は誰でもあるかもしれません。
しかし、その出来事があったからこそ気づけた何かが必ずあります。
その人生の黒星を「だからこそ転換」で、それがあったからこその気づきや学び、出逢いや導きを見出してみてください。
もしくは、今生、または過去生の過去から持ち越した何らかのカルマを、そのネガティブな出来事で解消されたのかもしれません。
いずれにしても、どんな過去も、それを今、そしてその連続である未来に生かす為に起きているのです。
タイムマシン不要論
過去、そして「今」の真理、その向き合い方がわかると、過去も今も「変えよう」などとは思いません。
過去を変えたいと思っているのは、不完全な視点、自我意識でそれをみているからなのです。
全ては、自分の魂を成長させ、霊性を向上させ、全体に対して役割を果たし、魂の目的、全体の計画を成就する為に、最適化されているのが「今」なのです。
もちろん、カルマの法則によって、自分の行為の反作用が今に示されているという捉え方も出来ますが、それは、その事に向き合うことを通して必要な学びができるから今に返ってきているのです。
自我意識で見た、不完全な解釈の今や過去を変えてしまうことが出来たなら、その分より大きなカルマが生じて、困難な出来事を現象化して学びに向き合う結果を生み出します。
もし、「タイムマシン」が発明されて、それをが未熟な人達に公開したら、恐ろしいほど遠回りルートを辿る魂が多発するでしょう(^_^;
「今」とは「神」のこと
人生の過去や現状(今)を否定する人は、本当の自分、神、普遍意識、自分の実在を否定する事に繋がります。
今、目の前に示されているのが、神の言葉であり、神から与えられた魂のトレーニングメニューなのです。
自我意識の不完全な視点で過去や現状(今)を見れば、それは変えたいと思うものかもしれません。
しかし、普遍意識(全体意識)の視点でしか見えない完全なるものが、「今」に示されているのです。
だとしたら、今に対し、それを神だと思って、愛を表現していくカルマ・ヨガで向き合っていくことこそが、魂の目的、神の計画成就にとって最も賢明な私たち人間の在り方になるのです。
自我意識を持ち合わせている未熟な私たち人間は、ついこうした真理を忘れて、未来を心配したり、今を否定したり、過去を悔やんだりしがちです。
しかし、それは自我意識から見た幻想に反応しているだけだといち早く気づき、私たちの仕事である、この物質次元で想いと言葉と身体で神を表現する行動に転じることが重要です。
「心配しないでやることやれ!」
これは、私が心配などの自我意識の反応に気付いたときに、自分の本来の仕事を思い出すきっかけに使っている言葉です。参考になれば幸いです。