「こんな努力が成果に繋がっているのだろうか…」
「この学びや実践をして、ちゃんと結果は出るんだろうか…」
なかなか成果が見えない時、私たちは、日々の行動、努力に意味を感じられず、努力が無駄になってしまった未来を想像しがちです。
成果を見えている現象だけで判断せず、「見えない成果」の理解を深め、日々の努力、役割に努めることの真意を見いだすヒントを、田久保剛のトークイベント講話からご紹介します。
目次
「見えない成果」
「見えない成果」ということを私はよくお話ししますが、改めて、私が忘れかけていたことだったなっていうことを経験しました。
マラソン大会に出走した時の事です。ある意味では体力のピークとも言えるこの50代前半にコロナ禍が来てしまったので、私のずっと出ていたそのマラソン大会が三年間中止になってうたのです。
まだまだなんとかいけるぞっていうときに三年間も休んじゃったもんですから、去年再開されたんですけど、去年は大雨で、ギリギリ何とかゴールに駆け込んだ感じでした。
そして今年、いこないだもマラソン大会がありました。少しずつ体力も戻ってきたし、エントリーしたのが十一月だったので、運動不足の中で大丈夫かなと思いつつもエントリーだけはしました。この季節が寒くなってきて、この朝、戦いがあるんですよ。「寒い中トレーニングか」と思いながらも何とか頑張って、でも体力がだいぶ落ちてきたので、今までの半分から三分の一ぐらいの距離を毎日少しずつ走っていました。
努力と不安の中で
私の中では、「こんなちょっとのトレーニングだときっとだめだろうな。今年は走り切れないんじゃないか、完走できないんじゃないか」と思い、リタイアした時の言い訳まで考えていました。練習不足だったんです。結果どうだったかというと、体調は悪くなく、むしろ去年よりもタイムが上がっていて、気持ち良くゴールできました。フラフラでしたが、気持ち的には良かったです。
その時思ったことが一つあります。今年の感想、つまりマラソンをやったことで得た気付きは、「ちゃんと努力は報われているんだな」ということです。私はこんなちょっとしか走ってないから、たぶん今年はリタイアするんじゃないか、体力がもたないんじゃないかと思ってたけど、ちゃんとやった分だけ身になっている。でも、どのぐらい身になっているかということは見えないんです。
見えないと私たちは「こんなんじゃだめだ」「こんなんじゃ失敗する」「こんなんじゃうまくいかない」と余計な未来を想像してしまいます。その余計な未来想像が、もしかしたらもっと本当は調子が良かったことすら足を引っ張ってる可能性がありますよね。だから私は、「今やれるべきことをやったら、あとは結果、つまり未来は全部天に託す」と言っています。今回のマラソンでそれを再認識しました。
やることさえやっておけばいいんだと。結果途中で体力が尽きてもいいじゃないか。でも自分がやれるだけのことをやらないと、また違う課題があるかもしれません。私は今これが精一杯なんだと。体力が落ちてきたけど、ここまではできるという無理のない範囲の努力をして、それが実を結んでいるんです。
今日が成果
見えない成果というのは特に霊的な真理の学びの成果で、本当に見えないものです。「今日が成果」なのです。
この意味分かりますか?「今日が成果」これは葦原瑞穂さんから教わったことで、私の人生を生きる上で非常に大きな力を与えてくれるツールです。「1/100ディスカウント理論」というのがあります。私たちの生活の中には一見すると困ったことや心の病、身体の病があるかもしれません。もしくは人間関係の不和、家庭や職場の問題、経済的な困難など。
しかし真実は、「それだけで済ませて頂いている」のです。
本当はその十倍百倍のことが起きていたかもしれない。今まで勉強してて意味があるのかな、努力しても効果があるんだろうかと迷いながらも、やっていたからこそ、現状で済んでいるとも言えるのです。霊的な学びはそういうところにあると思います。学んでたからこそ今がある。学んでなかったら、もっと大変な結果ことを通して大切なことを教えられることがあったかもしれない。
その学びのおかげで、今がある。だから私は日々やれることをやる。それだけやっても成果が見えないことはいっぱいありますが、それは余計なことです。神様は「ありがとう、あなたが今日できるまでのことをやってたんで、うまく采配しておく」としてくれている。結果は、必要なとき、必要なタイミングで現れてきます。
日々が成果なんです。「今日が成果」なんです。そして今日もこのように、日々の生命の表現ができることに感謝して、今日できる努力をして、結果は上に預けるという学びにもつながりました。
私たちは私たちの知ってる形を取って現われないから、「なんでこんな状況なんだ」とか、「私の今までの学びって全然意味がなかったんじゃないかな」、「真理の学びとか、カルマ・ヨガとか、ちょっとやったけど全然何も起きません」とか、そういう意見もあります。実は、私もついついそう思っちゃうこともあります。
でも、そうじゃなくて少しでもやったからこその今なのです。
やったからその程度で済んでいるのです。
霊的な実践や学びで、理解を深めてたからこそ、今のその状況で済ませてもらってる。
「済んでる」という言葉も適切かどうかわかりませんが、そうするとむしろ「ああ、ちゃんと自分のやってきた努力が報われてたんだな」と感じます。
結果は天に預けやれる事をやる
ちゃんと自分の知らないところで、自分の体力を支える一つ一つの積み重ねに、日々の「ちょっとこんなんじゃ足りないかな」と思ったランニングも、実はそこにつながってたんだなとかね、そういったことを改めて思わせてもらいました。
だから私たちは日々、とにかくやれることをやるのです。
やっても成果が見えないことはいっぱいありますが、成果を気にしすぎるのは余計なことです。
神様としては「ありがとう、あなたが今日できるまでのことをやってたんで、うまく采配しておく」としてくれている。
その結果、必要なとき、必要なタイミングで成果が現れてきます。この瞬間。ただそれは私たちの知ってる顔をして現われてはこない場合の方が多いです。もちろん、私たちの知っている成果という顔して現われるときもありますが、そうじゃなくて日々が成果なんだと。今日が成果なんだと。
そして今日もこのように、日々のこの物質次元での生命の表現ができる環境に感謝して、今、この場でできる努力をして、その結果は天(普遍意識、神)に預けるという姿勢が大切なのです。
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『おもしろスピリチュアル基礎講座(BASE)』
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『おもしろスピリチュアル基礎講座(BASE)』は、特に人々が惑わされがちな情報や、理解が難しい表現、勘違いが生まれやすい情報などについてを様々なテーマとして取り上げ、参加者の投稿からその疑問を解消していただきながら、正しい真理の基礎的理解を身につけていただく講座です。
田久保とスタッフ原の掛け合いスタイルで動画を撮影し、より面白く、より分かりやすく学んでいただけます。
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