田久保剛です。
一般的な多くの「潜在能力開発」関連の情報は、「潜在能力を開発して●●をしたい」という目的に基づくものです。
その「●●」に入る目的は、多くの場合、自我意識(エゴ)という、分離を前提とした、未熟な意識段階から生じるものです。
もちろん、自我意識の動機から「潜在能力開発」に取り組んでも、ある程度の能力を開発することは可能です。
サイキック潜在能力の危険性
そのような、自我意識の目的で意識的に使用する事の出来る潜在能力を「サイキック潜在能力」と言います。
「サイキック潜在能力」を使う動機が、自我意識にある以上、
「他者より優位に立ちたい」
「個人的な欲望を満足させたい」
という利己的な使用になり、その、自然法則、全体の目的からズレた作用が、大きなカルマを造ることになります。
そのカルマとは、例えば、病気治療、ヒーリングなどに、その能力を使った側にも、使われた側にも、それが自我意識という未熟な意識を動機とした、利己的な能力の誤用がどういう事なのかに直面して学ぶという、ある意味での遠回りな結果を選択することにもなります。
一方で、普遍意識(全体意識)がはたらかせる潜在能力を「スピリチュアル潜在能力」と言います。
総てが一なる生命で在るという前提で、あくまで全体の目的に沿って、宇宙と一体化して、そのエネルギーを自らに通過させ顕現する能力なので、そこには自然法則に反するカルマは生じず、ある意味での余計な遠回りや副作用的な事故を起こすことはありません。
この「スピリチュアル潜在能力」は、自我意識で「開発する能力」ではなく、霊性の進化の結果として、普遍意識の顕現に近づく度合いに比例するように「開発される能力」なのです。
自我意識という未熟な意識段階で強引に開発した潜在能力を使うことは、
幼児にメスを持たせて外科手術をさせるようなもの
(新版『黎明』葦原瑞穂 著・上巻P325引用)
と『黎明』で表現されるような、大変危険が伴う行為なのです。
霊性進化の結果与えられる能力
人生に起きる様々な出来事に、霊的真理に基づいた正しい向き合い方をして、日常生活での愛の表現を通し、魂を成長させ、霊性を進化させる、という主目的を中心にした「生き方」の結果として、成長した霊性、魂に相応しい能力が与えられるのです。
それを使う動機は、本質の愛に基づいた、全体の目的、普遍意識が主体となっています。
私たちが目指すべきものは、霊的な進歩という、魂本来の目的を見失わず、普遍意識(神)を主体として、それを、その段階で与えられた能力を駆使し、それぞれの個の表現を通して必要な役割、創造活動、愛を表現していくことです。
今生で解脱を視野に入れて、五十六億載一遇のチャンスにある地上の使命を果たす者にとって、
「オレは、こんな凄い潜在能力が使えるんだぜ」
とアピールして、本来同じ存在で在る、他者という幻想に向かって自慢している暇はないのです(^_^;
そんな暇があれば、その能力を、神(全体意識)は何の為に使って欲しいのか…という事を真剣に考え、困っている人の為に少しでも、その能力を授かった己を役立てる奉仕に使う努力が必要です。
また、施される側も、正しい理解に基づいて、能力者を識別していく必要があります。
この「サイキック潜在能力」「スピリチュアル潜在能力」の違いの理解を深め、「病気治療(ヒーリング)」を初めとした様々な潜在能力の正しい霊的真理に基づいた理解を深める情報が、『黎明』第14章「潜在能力」の章に満載されています。
定期的に開催している、「『黎明』オンライン勉強会」で、今回は、この第14章「潜在能力」を取り上げ、特に前半に当たる、「病気治療(ヒーリング)」についての理解を深めました。
この勉強会のバックナンバービデオを公開しましたので、ご興味のある『黎明』読者の方は、是非参考にしてみて下さい。
『黎明』オンライン勉強会・参加者の声
この勉強会に参加された方のご感想の一部を紹介します。
『本当の癒しとは普遍意識に目覚めること』
ヒーリングの項は、何度読んでも感動するところです。
ヒーリングとは真理に目覚めることであり、ヒーラーとはあり方のことなのだと再認識できました。
本当の癒しとは普遍意識に目覚めることでしかなく、それが本来のわたしたちなのだから、いつもそこからブレず「真に役に立つ存在」でありたいと思います。
(H.M.さん)
『日常に起こる身近な病気についてのお話』
日常に起こる身近な病気についてのお話でしたので大変興味深かったです。様々な視点で語られるので改めて確認出来たことやあ〜面白い見方だなと思えたり学ぶことが出来ました。もっと掘り下げてもいいくらいだなと思えるくらいのテーマだなあとも思えました。ありがとうございます。
(T.M.さん)
『「もともと神だから」』
毎回感じるのですが、ああ、同じ波動なんだなあ。ありがたい。
そして、田久保さんの回答は、いつもぶれることなく、私に、根源に帰ることを思い出させてくれるので、黎明勉強会のみならず、接すること自体が、ありがたいです。
潜在能力は、とても憧れる能力です。正直、そういう能力を生かした職業の方々に嫉妬を感じる時もありました。実は、私も開発を試したことがありますが、私のお役目ではないことを知り、「ま、いいか、もともとはあるんだから」と思っているところです。
しかし、田久保さんは、すごいです。なんつうか、特別なんだけど、普通。
「もともと神だから」っていう言葉が、スピリチュアルでなく、当たり前に普通のことに聞こえる、・・・特別なお役目を持った方なんだなあ。
(K.S.さん)
『カルマ・ヨガ実践の重要性』
つくづくカルマ・ヨガの実践を深めることの重要性を認識しました。後は自灯明法灯明と起きてくることが教えてくれる事を忘れないことが大切だと思いました。
(K.M.さん)
『愛の表現を繰り返し精度を上げていく』
今回は勉強会の内容が一段とレベルが高いな…と思ったのですが、場のエネルギーと田久保さんの細やかな説明のお陰で、言葉以外の部分でも理解できている気がしました。
あの場に居られて良かったです(^^)
「病気とは何か」で、過去の体調不良の時を思い出し、「自然の摂理に反する生き方(固定観念)で招いていたのだな…」と自分の体に対して反省しました。
全てに通ずる「対応を疎かにしない」は、私も重要だなと思っているので、肝に銘じて進んでいきたいと思います。
あと!「今できる自分の最大の愛の表現を繰り返し、精度を上げていく」のフレーズが気に入りました^^
今回も本当に楽しかったです!ありがとうございましたm(__)m
(A.S.さん)
『断片的なパズルの組み合わせがハマった』
テーマの潜在能力とは違うであろうところで、深い気付きがありました。ザックリ云いますと、言葉の捉え方が変わりました。
例えば、「神の道具」「必要な事が返って来ているだけ!その事に向き合う」このようなお話の箇所で、これまでの断片的なパズルの組み合わせがハマって、腑に落ちたり。。これまで自分が捉えていた、言葉の音を超えた「清々しさ、温かさ」を感じたりしました。。
最近は、内容と関係ないような部分で、大いに助けられている感じです。
(K.S.さん)
『真理の基盤であり重要な指針』
本日の講義は、まさにCTPeakの指針と思われる、愛を人々に顕現し、この地球にカルマヨガの重要性を伝えていくようなお役目の一部分の内容なのではないかと思われました。
人それぞれに与えられた能力を、自我のために使うのではなく、普遍意識の意向によってのみ使うこと。
それこそが学びであり、進化成長の道であることが重要だと再確認いたしました。
本日の気づきは、それぞれの進化の過程においての真理の基盤であり重要な指針である。学びとなりました。ありがとうございます。
(Y.M.さん)
『愛を持って接しよう』
いつも愛を持って接すること。難しいですが、ご回答いただいた、愛を持って接しようということを思い、自分の感じた愛を表現していくことに徹しようと思いました。ありがとうございました。
(H.N.さん)
『言葉にはならない様な解り方をする』
病気が自然の摂理とのズレ。浄化の意味で起こる。過去世のカルマ解消のために起こる。 コレが分かるのだろうか?気付けるのだろうか?とずっと引っかかっていたのですが、先生のいつものお答えだったのに、「あっ!きっと、コレは言葉にはならない様な解り方をするのではないか」と思ったのです。
今までの概念で、答えは解答用紙に書けるように、言葉で言い表せるように気づくのだと思い込んでいたとおもいました。
なので、何につけても答えが出ない。分からない。何をやってるんだろう。何をしに来たんだろう地球に!(笑)全て忘れ去って思い出せないよ
とか、思ってました。違う物を想像して探し回ってた感じです。
分かるまで何度でもって、前にも聞いていたその言葉で突然、そう思いました。
先生が最初に言われたように、きっと今日集まられた方々と葦原さんのおかげで光が降りているのだろうと思えました。
(Y.K.さん)
『カルマヨガの実践こそが大切である』
改めまして日常でのカルマヨガの実践こそが大切であると身にしみる思いです。
日常に起きる出来事につい怒りで反応している自分はまだまだ修行が足りないなと反省しております。
次回の勉強会への参加楽しみにしております。
(T.K.さん)
『大師の在り方に近づいていく』
誰しも最初はサイキックからスタートし、努力と精進を積み重ね少しずつスピリチュアルへと近づいていく、というのが、大師の在り方に近づいていく、目指す価値があるということと後で重なって腑に落ち感がありました。
(T.T.さん)
『ヒーリングを専門とする身として勉強になる』
今回は潜在能力、特に病気治療に関してフォーカスが当たっていたというのもあり、以前はヒーリングを専門としていた身としては過去の失敗や「大いなる誤解」を経験したからこそ、正しい情報を「正しい」と識別できるようになった経験などが、しっかりと理論的に解説されている章でもあるので、とても勉強になりました。
(中略)
とにかくいつもと同じ勉強会なのですが、随一の不思議回でとても楽しかったです!
次回、後編も楽しみにしています!
(T.H.さん)
スピリチュアル系の仕事に特殊な能力は必要か
この「潜在能力」の章に関連する情報として、過去の動画をご紹介します。
この動画は、『黎明』著者、葦原瑞穂さんから聞いた、ある私記を引用して、私が主催する「TAOメンタルビジネス塾」のフォロー教室で話した講話です。(この私記は、「黎明」著者としての発言ではなかったため、“ある方”と表現しています)
この引用私記は、この当時はまだ『黎明』に記載されていませんでしたが、2017年刊の新版『黎明』から新たに追加されたエピソードでもあります。
この動画を観た葦原瑞穂さんからは、
「動画を拝見しましたが、真理を勉強中の人達がよく引っかかる罠について適切に解説されていて良かったと思います。(葦原瑞穂)」
とコメントも頂きました。
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〜田久保剛の『黎明』の解釈をもとに、定期的に学ぶオンライン勉強会〜
* 「Zoom」利用によるインターネット・ビデオ会議形式 *
● 講師: 田久保剛(たくぼたけし)
● 参加費: 2,200円 (税込)
※当日の勉強会収録ビデオ付き(ストリーミング、ダウンロード形式/編集後、後日配布)
● 形式:Web会議システム「Zoom」にて