物質世界の背後にある「見えない法則」を理解することで、人生はより深い意味を持ち始めます。スピリチュアルな真理は、実は私たちの日常に密接に関わっています。
その具体的な活かし方と、心の平安を保つヒントなど、霊的真理の真の成果を語った「CTPeak真理の集い」で田久保剛が語った講話からお伝えします。
目次
見えない方を意識する
私はいつもジョギングの終着点として、公園の池を訪れています。特に冬の時期、この池は「明鏡止水」の状態となり、上下が完全に対照的に映り込む光景を見せてくれます。晴れた冬の日には、まるで鏡のような水面となるのです。
この明鏡止水の状態について、「黎明」にも記述があります。
自我意識の粗雑な波動が静まった時に、それに覆い隠されていた本来の精妙な波動が知覚されるという、基本的な原理は理解しておいて頂くとよいでしょう。
それは嵐の最中には湖の表面には波しか見えていないけれども、凪の時の鏡のような水面には、月がくっきりと映し出される関係に似ています。(引用・新版『黎明』上巻P103(葦原瑞穂 太陽出版)」
心が穏やかな時は月もそのまま映るという話です。実は、完全なる状態の月や、あらゆる景色は最初から存在しているのです。ただ、私たちがそれを正しく捉えられていなかったり、乱れて捉えていたり、ネガティブに捉えたりするのは、すべて私たちの心のざわめきや波立ち、つまり波動の状態によるものなのです。
より精妙な波動であればあるほど、真実がそのままくっきりと映し出されます。一方、粗い波動であれば、その粗さに応じた真実しか心に映し出すことができません。
したがって、私たちの外側に何か乱れたものが見えた時は、その乱れた方に原因を求めるのではなく、以下のような問いかけることが賢明です。
「自分は現状にどういう心で向き合っているだろうか」
「自分の心の中にある何が、この反応を生み出しているのだろうか」
このように、自分自身の内側にフィードバックしてみることが、見えない世界の学びを生かす一つのポイントとなります。
「全て自分の波動の反映なのだ」と言われると、様々な困難な状況にある方々は「全て私のせいなのか」と思いがちです。しかし、これは様々な状況の中にある「仕組み」として理解する必要があります。
私がCTPeakでお伝えしている事を、私は「霊的真理」と呼んでいます。
「霊」という言葉は幽霊のような印象を与えかねないため、別の表現を探していましたが、これは物質に対する「スピリット」という意味で使用しています。つまり、
● 物質的な世界だけに働く法則ではなく
● 物質次元を成り立たせている背景にある霊的な領域での作用
● 精神領域とも言える、見えない世界
のことを指しています。
この見えない世界を学ぶにあたって重要なのは、「見えない方を意識する」ということです。
私たち人間は自然と:
● 目で見えるもの
● 耳で聞こえるもの
● 触れるもの
といった五感で認識できることに意識が向きがちです。
この五感での認識に基づいて
● 良いこと、悪いことの判断
● 何かが起きている、または何も起きていないという判断
● 退屈さや変化のなさの認識
などを行っています。
しかし、この学びのポイントは、見えているものの背景にある法則性を理解することです。見えている結果に繋がる法則は何か、起きていることの背景にある霊的な法則はどのように作用しているのか、を推測することができます。
見えることで見えなくなるもの
私が皆さんに伝えたいのは、霊能力の開発ではありません。
確かに、霊能力は段階的に開花していくという自然法則はありますが、それは結果として起こることです。
ここでいう霊能力とは、「五感を超えた部分」という意味で捉えていただきたいと思います。
大切なのは、
1. 現在見えている範囲、聞こえている範囲、感じられている範囲から
2. その背景にどういう法則性が働いているのかを考える
3. その法則性に基づいて、起きていることの意味を理解する
つい見えているところだけで物事を判断しがちですが、見えない世界に働いている様々な法則性に意識を向けることで、全く異なる向き合い方ができるようになります。
「あなた達は眼に見えるものによって眼を覆われている」
(引用:『黎明』上巻P27(葦原瑞穂 太陽出版)2001年5月1日第1版)
これは、私たちが物質的な次元を見えるように設計されているがゆえに、霊的世界への目が覆われているということを意味します。
これは霊能者と呼ばれる人々にも当てはまります。霊能者は自身の霊能力の範囲内である霊的領域にフォーカスが合っているために、他の側面や波動の領域の真実が見えなくなってしまうことがあります。
つまり、
● 自分の波動によって見えているものがある
● しかし、違う側面もある可能性がある
● 見えている領域に働く法則の背後にある霊的な世界の法則を考慮する必要がある
このように考えることで、単に見えている範囲だけで向き合っていた時とは異なる対応や解釈が可能になります。
霊能力については、あるのがいい、ないのがよくないということでもありません。むしろ、あることで「目を覆われる」可能性もあります。「見える、聞こえる、感じられるから真実に違いない」という盲目的な判断を避ける必要があります。
霊的真理の理解が心身の健康を保つ
また、「何も起きない」という状況についても考える必要があります。「何も起きない」という表現は、期待していた良いことが起きないという意味で使われることが多いですが、これは一つの視点からの発言に過ぎません。
実際には、
● 学びと実践によって、本来起きたかもしれないことが起きていない
● 気づきと適切な行動によって、警告的なサインやシグナルが必要なくなっている
「これだけで済ませて頂いている」
という真実が、見えない世界を仮定したときに解るかもしれないのです。
私自身、様々な困難な状況に直面することがありますが、この霊的な学びがあったからこそ、
● 心が乱れることが少ない
● 心身の健康を保てている
● 困難な状況でも平静でいられる
この学びの全容は、この人生の中で完全に理解することは難しいかもしれません。
しかし、いつか「やっぱりそういうことだったのだな」と全容を見渡せる日が来ることを楽しみにしています。
ただし、霊的な学びの全容を知りたい、悟りたいという執着は、かえって心の平安を乱す可能性があります。葦原瑞穂さんも「願望実現の方法は、一度願ったら後は忘れよ」と言っています。願いの成就を待ち望む度合いに応じて波動が乱れるためです。
結論として、
● 霊的な法則性を仮定として捉え
● 心が乱されない平穏な状態を保ち
● 目の前のことが法則通りに起きているという理解を持つ
これが霊的な学びの生かし方です。単なる具体的な成果や結果ではなく、より深い理解と平安を得ることで、普遍意識と共鳴することが重要なのです。
この学びは、引き寄せの法則や願望実現法、成功ノウハウのような分かりやすい成果を求めるものではありません。
そのため、その価値を伝えることは難しいのですが、このような深い学びに価値を見出してくださる方々に、心からの敬意を表したいと思います。
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