使命に導かれる出逢い 〜『因と縁』〜(前半)

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自分探しの旅・田久保剛

【『自分探しの旅』を初めから読む】
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●◎○●コラム[心の旅の協力者]●○◎●
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「因と縁」(前半)
私の自分探しの旅の過程において、良い意味でも悪い意味でも、私のその後の人生に強い影響力を与えている時代、

それが「営業マン」時代だ。

この頃の私は、自分でも不思議なぐらい急激な成長をし、多くを学び、また喜びも挫折も沢山味わった。

その充実度から考えると、当時の年齢を思い出して自分でも不思議な気持ちになるが、実はこの頃は、まだ私は20代の後半だったのだ。

生まれたてのヒヨコが、最初に目にしたものをずっと母親と思い込むように、

20代から30代にかけての社会に出て間もない、この青年から大人へと成熟する過程に味わった経験は、その後の人生の指針を決定づけるのではないか、と感じる事がある。

そのぐらい、この時代は私にとって、大変思い出深く、また充実した日々でもあった。

現在、心系の研修やセミナーで、講師としてみなさんの前に立つ事も数多くあるが、営業マンになる前の自分なら、人前で話をするなんて、まして講義をする立場になるなど、考えられない自分だった。

この時代、営業でお客様に接することを覚え、プレゼンテーションを通して人に信頼していただくための基本トークを身につけ、

外交セールス事業部で、今井次長が抜けた後に自分がリーダーになったことで、自然と自らセミナーを担当する役割に導かれ、いみじくも講師の立場を幾度となく経験することとなった。

だから、それ以後のどんな場面で、突然「人前で話しなさい」と言われても、後の職場で、ある突発的な出来事がきっかけで、いきなり講師の職を任されることになった時にも、平然とその任務をこなすことが出来た。

こうやって、少しずつ今の自分が形成されていったのだ。

しかし、人生の指針を決定づけた時期だった、とは言っても、それは良い意味でももちろんそうだが、この時代は、悪い意味でも、その先の自分に多大なる影響を与える要因ともなった

ここで確立したものがあまりに強固な自己だったために、自分が進もうとしていた過ちに、気づくことすら出来なかった。

当時の私は、自分でもちょっと恐ろしくなるぐらいに、自己の成功イメージが、完璧と言っても良いような状態になっていて、その現実を見事に引き寄せていた。

多くの縁と触れる事によって、自分の心の奥深くには少しずつ化学変化が起きていたのだが、そのことにすら、なかなか気づかなかった。

このコラムのテーマでもある、私の「自分探しの旅」を助けた協力者たちは、

沢山の心理学、哲学、宗教の教義、精神世界などに関連する書物、また、映画やアニメ、スポーツ、そして音楽の分野にいたるまで様々あって、まだ全く紹介しきれていないのだが、

(余談ですが、何故か過去のコラムの記事を振り返ると、圧倒的に漫画やアニメが多いのですが、正直私は、そんなに多く漫画を読む方ではないと思います…笑)

最も大きな影響を受けたものの一つには、当然、「人との出逢い」という「縁」を外すことは出来ない。

そして、この営業マン時代は、特にこの「人間関係」がきっかけとなり、私にとっては大きな影響を与えられた出来事が沢山起きた。

以前、『「菩薩」の顔と「仁王」の顔』というタイトルで、二人の上司のことにフォーカスを当てて記事を書いた。

そしてまた、今井次長の後に私の上司となった北野本部長も、この時代の私に最も大きな影響を与えた人物と言える。

しかし本当は、他にも詳しく書き切ることの出来ない、数多くの同僚や友人、そしてもちろん家族なども含め、私の人生に何らかの関わりを持った人たち全ての存在が、あらゆる形で大きく影響をもたらし、私をここまで導いてくれた。

多くの「自分探しの旅」の協力者たちとの出逢いを振り返ったとき、その相手がどういう人だったか、という事の他に、もっと重要な要素が隠れていることに気がつく。

その要素とは、出逢ったタイミングだ。

この「営業マン時代」に登場する3人の上司達との出逢いは、その「タイミング」の妙が、特に顕著に現れている。

どの人を取ってみても、絶対にそれ以上はあり得ないほど、見事なタイミングで自分の目の前に現れているのだ。

今井次長に出逢う前に、山川本部長に鍛えられた時代がなければ、今井次長の下で花開くことは無かった、という事は、『自分探しの旅』のストーリーの中でも話した。

そして、今井次長の次に私の上司となった北野本部長も、それと全く同じことが言える。

北野本部長が来る前に、今井次長の下で実力を付けていたこと。

そして今井次長が異動になったことで、タイミング良く、私が課のリーダー的存在になっていたこと。

当時の実績と、今井次長の異動という両方のタイミングに、ピッタリと合っていたこの時期でなければ、

私自身、北野本部長の言葉が響いていたかどうかも分からないし、北野本部長から認められ、課長に抜擢されることも無かったのではないだろうか。

この3人に限らず、更に時代を遡ってみて見ると、この会社に入社したことも、この会社の募集記事が載っていた就職情報誌を手にしたことも、

その前に苦しいフリーターの時代を送ったことも、この会社で扱う能力開発教材をユーザーとして購入していたことも、その教材を販売する自己啓発セミナーに参加したことも……

とにかく全てが完璧で、どれ一つ取ってみても欠かすことが出来ない要素だった。

苦しかった出来事、自分ではもう二度と戻りたくない、と思えるような時代ですら、絶対に欠かしてはいけなかった。

嫌な出来事に直面していた時代は、その後にそれ以上の辛さを乗り越えるための、自分の筋肉を鍛えてくれる時代だったことが、後になって見れば分かる。

そしてまた、目の前の壁を「乗り越えられなかった」と言う出来事ですら、私に「そっちじゃないよ」と教え、方向転換をさせるために、現れてくれた「学び」だったことが分かるのだ。

そして、その出来事・人・物の全てに、それ以上はあり得ないほどの、最高のタイミングで、ちゃんと出逢っているのだ。

そんな、あまりに完璧な流れは、全て偶然だったと考える方がむしろ無理があるように思う。

この完璧な流れを、「必然だから」の一言で片付けるのは簡単だ。

だが、「なぜ」、必然として完璧に、自分の目の前に現象として現れるのかというと、実はそこには、とてもシンプルな理由がある

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